自己否定から脱却するには

 

「責任」と「原因」の違い

自分にとって不快と感じた出来事が起きた時に、「他人のせいだ!」他者に責任があると思う方もいます。

例)「○○先輩っていつも愚痴ばかりいってくるんだよね、本当やめてほしい!こんなイライラした気分になるのは、○○先輩のせい!」

一方で、最近は、「他人を変えるのではなく自分を変えるべき」「あらゆる物事は自分の責任として考えるべき」のような風潮も増え、自分の中に責任があると考え、自分を否定している方もいます。

例)「自分が頑張っていないから認めてもらえないんだ!」「どうせ、自分が悪いから我慢するしかないんです」など

確かに、他人をコントロールしようとしてもその問題を解決することは難しいでしょう。

だからといって「全部私の責任なんだ」というのも、自分を否定するだけで何も解決することはできません。

ここで整理しておきたい重要なことは、責任と原因をわけるという点です。

自分に責任があるのではなく、自分にそれを引き起こした原因があるだけ

ここでいう原因は、ただの「原因」だというだけで良くも悪くもありません。

そのことに気がつくために、目の前にそのことが起きただけなのかもしれません。

あらゆる物事に対して、原因があるだけなのに、「自分に責任がある」と考えてしまうと、

自分のことを「私はダメなやつだ」などセルフイメージ(自己認識)が低い状態になってしまっていたり、優等生タイプの人は「○○さんは悪くないんです。悪いのは私なんです」というように、どんどん自己否定しやすい思考の流れを自分でつくっていく傾向があります。

意識的に、自分が自己否定になっていないか、悲劇のヒロインを演じていないか、客観視してみるのもいいかもしれません。

自分の反応から決めつけ(ルール)を知る

「自分の中にどのようなルールがあるんだろう」と自分に問いかけると、脳は勝手にその質問に対して答えを探りに行きます

例えば、「電車の中は静かにするべき」というルールがあれば、ベラベラしゃべる大学生にイライラするかもしれません。

「子どもは親がしっかり躾しなければいけない」というルールがあると、電車で子どもが大きな声や動きで自己表現しているのを見て、「なんであの親は躾しないんだ」とイライラするかもしれません。

一方、電車の中でベラベラしゃべる大学生をみて、「青春っていいな、私にもあんな頃があったな、懐かしいな、思い出させてくれてありがとう」と思う人もいるかもしれません。

そして、子どもが大きな声や動きで自己表現しているのを見て、「自由にのびのび子どもを信頼して育ててる親を尊敬の眼差し」で見る方もいるかもしれません。

どちらにしても、自分の中にある何かの決めつけ(「○○しなければいけない」「○○するべき」のようなルール)が状況に反応しているにすぎません。

自分の中にある決めつけ(ルール)をやめる選択もできる

責任を感じてしまうことをはじめ、何か悲しい気持ちになったり、イライラしたりした時、自分の中にあるそのルールは何なのか?自分に問いかけてみると、「なんだこのルールにしばられているなんて、バカバカしい」とそのルールをやめる選択をすることにつながることもできます。

そして、このルールは絶対正しいと思っていても、客観的に「私はこのルールのために今イライラしている」と気がつくと、それだけでイライラも最初よりは軽減していきます。

自分を否定する大きな要因となっているのは、「全部自分に責任があると思わなければいけない」「こうしなければ任されたことは果たされない」など、否定する原因「決めつけ(ルール)」があっただけです。

その原因を探ることは簡単ですが、

そこには、認めたくない自分が眠っていたりするので、カウンセリングで丁寧に話を聞いていかないとわからないこともあります。

そして、カウンセリングでなくても、自分でルールに気づいて解消していくこともできるでしょう。

そして、別に今はそのことを解消したくないと考える人もいるでしょう。

全部が自由な自己表現であり、自分の選択であり、自分の人生を決定づけるということを知るだけなのかもしれません。

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