仕事に迷いがある時に可能性を拡大する考え方とは

この記事を書いた人

執筆者:松木寛
セルフエンパワーメント・コーチ
全米ヨガアライアンス養成学校講師
理学療法士・日本抗加齢医学会認定指導士

「こんな仕事していたら将来がダメになってしまう」「この仕事をしていて本当にいいのだろうか」「自分にあった仕事って本当はどんな仕事なのだろうか?」と仕事に迷いがある時、次に何を選んでいいのか、今何を選択するのかにも迷っていて、毎日が楽しく感じられないかもしれません。ここでは、仕事に迷いがある時に、どのような考え方をすれば自分でも考えていなかったような可能性がひらかれるのかについてご紹介していきたいと思います。

自分の理想像と現在の状態のズレ

今の仕事をどうしても好きになれなくて、「このまま続けてもいいのかな」と悩まれる方も多いと思います。

「この仕事はあまり人の役にたてる気がしない」
「この仕事は残業も多いし、自分の時間がとれない」
「もっと自分を活かせる場があるのではないか」

などと思っている方も少なくありません。
そんな時は、「どうしてその仕事が好きになれないのか?」という点から考えていくと見えてくるものがあります。

もしかしたら、

「本当の自分の思いで選んだのではなく、周囲を納得させるために選択した仕事だったり・・」
「楽だから、給料が高いから、という理由でその仕事を選択していたり・・」
「資格があれば安心だから、とりあえずこの資格を活かして働けるところで働いておきたい」

などと考えていたりするかもしれません。
上の枠で囲った例えに共通しているのは、「その仕事をする目的が自分の望んでいる理想的な自分像とマッチングしていないという状態」という点です。

仮に、今の仕事が完全な理想な仕事でなくても、自分の目指す理想像に向かって進んでいる感覚があれば、「今は○○のためにこの仕事をやっている」「この仕事を続ければ、こういう理想的な自分像になる」のような感覚で今の仕事に取り組むことができるでしょう。
それには、まず「自分はどんな自分になりたいのか?」という重要な問いに自分なりの答えを出すことも重要です。


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その仕事を好きになれない理由

今やっている仕事にやりがいを感じている人もいれば、自分の何かの使命だと思っている人もいると思います。
そして、職場の人間関係が良好で楽しくてやめられないという人もいます。これは自分にとって大変心地よい状況であり、脳では「理想的な自分や好きな自分」が無意識にイメージされています。

一方、「今の仕事が好きになれない」、「こんな仕事は本当は嫌だな」という時は、仕事中の脳には常に自分の考えたくないこと・考えたくない思考・自分では認めたくない自分(例えば、俺はいつもダメだ、俺は本当は価値がないなど・・)を無意識のうちにイメージしてしたりします。

つまり、実際はその仕事が好きではないのではなく、その空間・環境で仕事をしている自分が自分で嫌なのです。
もちろん、仕事が嫌だと思っているので、仕事そのものも嫌だとは思います。しかし、人間がどうして嫌と感じるかというと、「自分自身に対する嫌なイメージ」を潜在的に持っていて、その嫌なイメージを無意識に思い出す(本人には意識に上らないが・・)ことが嫌な気持ちにさせているのです。

それは、その仕事をしている自分に対して、望んでいない意味づけ(自分に価値観にあわない意味づけ)をしているからです。

この意味づけを変えない限り、仕事を変えても同じような現実が続くことになります。もし、自分の望みにマッチした意味づけを探すとしたら、「本当は何が嫌なのか」を分解したり、どんなルールを今の仕事にくっつけているのかを探ることも有効な手段です。

また、仕事に対する意味づけが、今の自分の価値観にあっているのかを整理してみてもいいかもしれません。

その仕事を嫌だなと感じる自分から、「どのような認めたくない自分がいたのか」という視点で自分の心を見つめてみることは、この体験を未来の自分に活かすための重要な鍵にもなります。

自分の思考の中から答えを見いだすことが正しい手段とは限らない

ただ、どうしても考えすぎてしまい、逆に苦しくなったり、自分を責めたりしている様子が見かけることがあります。
そのような状況の時、考えることが逆効果になっていたりもします。

そもそも、私たちは考えている思考は、本当に正しいのでしょうか?
思考はこれまでの経験や他人の話や社会のルールの中で正しいものを探しがちです。しかし、本当の真実は思考での正しさの中にはなく、もっと奥深いところでわかることだったりもします。

仕事が嫌いな理由を、自分の思考の中から見いだすことだけが、この問題の解決策とは限りません。むしろ、そんな難しく考えなくても、嫌いなものは嫌いだったりもします。その自分の嫌という気持ちに素直になって考えることを辞めることも、その瞬間、自分を大切にするという意味では重要な選択肢のひとつです。

自分の言葉や気持ちに素直に嘘のない選択をし続けることが、どれほどパワフルな自分、そして、パワフルな現実を創造するのかについては、様々なところで語られていますし、私も何度も経験し、確信しています。
その立場から考えると、「その好きでない仕事をその瞬間やることは自分に正直に生きていますか?」という質問を自分に投げかけることもできます。

仮に、自分に起きる出来事すべてを本気で信頼していたとしたら、今好きでない仕事はすぐにでもやめるでしょう。
しかし、自分の可能性を信じていなければ、大切に持ってきた自分のパターン(この場合は仕事)を手放すことは難しいでしょう。

今ある仕事を続けるとしても、最終的に向かう先とどうつながるのか?というところに整理ができていない状態で続けている限り、自分に嘘をつくことになり、葛藤は大きくなるだけです。

ここで勘違いされやすいのが、「仕事をやめたら解決する」「仕事を続けるとダメになる」と思うことです。そのような行動に真実があるのではなく、どんな行動でもその裏側(無意識)にある自分が信じていること、認識の癖(思考パターン)が現実には反映していきます。

どちらにしても、

1.何かを避けたいから今の仕事を続けているのか、
2.何かを得るために今の仕事を続けているのか、

1と2では、脳の動き方、思考パターンが全く異なり、結果も大きく変わってくるでしょう。

何気ない瞬間に感じている自分の価値観

例えば、「仕事に対してお金が大事」という価値観を持っている人に儲け話をするのと、「仕事に対してやりがいを感じている」という価値観を持っている人に儲け話をするのでは、全く違う展開になることは想像しやすいと思います。

それと同じように、ある起業家から「僕は若い時にそれまでの道を捨てて、みえない道に進んだ。なぜなら、その道の方が面白そうだったから。でも、今になってわかる、みんなが思ってる安全な道は、別に安全なんかではなく、僕にとっては危険な道にさえみえる。なぜなら、いつどうやって解雇されるか分からないからだ。」と言われたとします。

その時、あなたは直感的にどう反応するでしょうか?
すごく気持ちが楽になる人もいれば、「無責任なこという典型的なエゴの強い成功者のセリフだ!」と怒りの反応をする人もいると思います。

このように、ある出来事に対して、自分がどのように反応したかによって、自分が仕事に対して大切にしている価値観が見えやすくなることがあります。そこで発見した自分が本当に自分の望んでいる姿なのか?その自分に素直になれない理由は何か?という問いの答えを見つけられるかについては、仕事で迷いがある人だけでなく、人生にも大きな影響を与えるような分かれ目です。

ここで伝えたいことは、仕事が嫌だったり、迷いがあったりする時に、すぐに辞めることが正解ではないということです。辞めるという行動や続けるという行動の裏に自分がどんな背景を持っているかが本当に重要な鍵になります。

仕事の迷いはアッサリと解消できるのか?

仕事について迷いがある時、

「そのような葛藤がなぜ起きているのか?」
「自分は本当は何がしたいのか?」
「そもそも自分とは何者なのか?」
「その仕事への迷いの裏側にどんな制約やルールを自分は設けていたのか?」
「仕事で本当は表現した自分はどのような姿なのか?」

と分析していくことで、仕事の迷いがあった状態とは全く違う世界にアッサリと移行することはできます。しかし、大きな変化は少なからず少しの勇気が必要なこともあります。わかっていても、その勇気ある行動に踏み出せないのは、「自分の人生を信頼できていない」という前提が隠れていたりもします。それだけいくつもの自分の超える課題が重なっていることもあります。

その自分で自分にかけていた心のブレーキに気づき、葛藤をあっさりと乗り越える人もいれば、葛藤を分析して、丁寧に自分を見つめる人もいるでしょう。

どちらの方法であったも自分の望んだように現実を動かしていく人に共通しているのは、「どれだけ心の奥で自分自身を本当に信頼することができているのか?」

ここにつきます。

そのため、自分自身を今どう思っているのか、どうやって自分への信頼を高めていくのかについても、また別の記事やセミナーなどでもお伝えしていきますね。

仕事に迷いがある時は、誰もが「違う環境ならうまくいくはず・・・」と新たな職場を見つけようとしたり、「あの人さえ辞めてくれたら・・」と外側の環境を何とか変えようとします。もちろん、それは一時的には効果的です。しかし、この仕事に迷いがあるこの時期を、人生をより豊かに幸せにするためのきっかけとするためにできることはもっと奥深く自分を見つめてみることかもしれません。


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セルフエンパワーメント・コーチ 松木 寛(まつき・ひろし)
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