例えば、”自己主張の強い人”を見た時に、イライラする人もいれば、尊敬する人もいる。
これは、見る側の心の葛藤が反応した結果に過ぎない。
それを投影と読んだり、”鏡の法則”と読んだりする。
日常でイライラを繰り返す人も、自己否定を繰り返す人もいる一方で、日常の中から美しさや穏やかさや喜びを感じ続ける人もいる。
そして、一見綺麗な言葉を使いながらでも、その裏に誰かへの怒りや不満を感じながらの人もいれば、刺激的な言葉を使いながらもその奥には愛を持っている方もいる。
そして、人の上に立ちたいと欲望に執着していれば、他人を下げる言葉を使ったり、邪魔をする行動をしたりするかもしれない。
しかし、本当に人々に道を示す存在は、人々に何かを示したいとは考えず、ただ今という瞬間を一生懸命に生きている。
例えば、カウンセラー・コーチ・セラピストという役割を持っている人に心の葛藤があれば、何かのジャッジを持ってクライアントさんに関わることになる。
一方、心の葛藤がない状態の人は、相手に先入観や偏見を持たずに関われるので、関わっている相手の潜在的な力を的確に見つけることができる。
このように、あるがままの本人を見通すためには、カウンセラー・コーチ・セラピスト自身の心の葛藤をどれだけ解消できているのか?がとても強く影響する。
その心の葛藤がない自分の道を生きる者は、あらゆることにジャッジしないから、いつもフラットで自然体。
そして、他人のせいにすることが一切ないので、どんな人も見捨てない。
時に、対象者にあわせて厳しく接することもあるが、それは見捨てているわけではなく、愛を持ってその人の幸せを信じている(じっと待つ)。
そして、あらゆる物事を目の前の人のせいにはせずに、ただあるがままを受け入れる。
受け入れなければいけないという状態ではなく、ただ何もない容器のように全てを受け入れる。
そういう存在に、人は本当の自分を表現し、本当の自分に気づいていくのだろう。
それぞれの個性が美しい、ただそれに自分で気づいていくだけなのだろう。