今回の認知症のJR裁判は、一体何のために起きたのだろうか?

それは家族にとっては、意味深い判決だっただろう。

認知症と診断されている家族がいる方から見ても、注目したニュースだったことだろう。

この認知症のJR裁判の結果を聞いて、ほっと一安心しただろうが、社会的な課題は、実は何も解決していない

認知症高齢者の数は2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、約10年で1.5倍にも増えるとの発表もある。(※もっと多い統計もある。)

認知症が増え続け、家族や地域での介護者が少ないという社会的課題の解決は、「認知症は治らない」という前提を崩すことから始めなければばらない。

それには、いくつかの重要なポイントを提案したい。

1.認知症は演じているだけ

「認知症は演じているだけ」という状況を本当に理解すれば、認知症として演じているその反応が劇的に変化するというクラインアントを何人も見てきた。

2.関わる人の影響

人は無意識に相手が表出した言葉や非言語的な要素も含めて、関わる人の期待に応えようとしてしまう。そのため、認知症の人だから話しても理解できない人という決めつけた関わりを行うと、当然そのような反応を引き起こす可能性が高くなる。私がその認知症と診断された方と話す時は、様々な固定概念を捨てて、接する。だからこそ、私の前だけ特別な反応を示すクライアントも多い。

3.使う言葉の影響

その認知症と診断された方は関わっている人の発する言葉可能性が大きく変わる

先日もある病院スタッフに認知症と診断され、全然目も合わせてくれない方にどのように接したらいいかの相談を受けた。

そして、私のアドバイス通りにそのスタッフが声をかけ続けると、1日で目を合わせるようになり、2日目に怒り続け、3日目には笑顔でやりとりができるように変化した。

つまり、私が接しなくても、その言葉がけどう関わるかの意識が共有できさえすれば、誰でも認知症がただ演じているだけということに気づくことができる

 

まだまだ、重要なポイントがあるが、ここでは書ききれないので、またセミナー認知症のカウンセリングセッションなどで丁寧に伝えていきたいと思う。

 

今回の認知症のJR裁判は私としても、社会的課題をどのようにもっと解決したらいいかの大きな原動力になった。

全国、世界に認知症はただ演じているだけ、可能性は言葉や関わりで無限に拡がることを発信していきたい。

老夫婦のほんと