一般的に、「認知症は遅らせることはできても、改善することはできない」と言われています。
しかし、よく考えてみてください。
例えば、「結核」はどうでしょうか?
昔は不治の病として恐れられたのが、今では誰もが治るものと思っている。
近年、実は結核の方が増えていると言われながらも、見つかっても平然と治療していたりする。
それは、「結核なんてどうせ治るんでしょ?」という常識が出来上がっているからです。
ほとんどの病気は、西洋医学としては本当の原因がわかっていません。
風邪でさえ、風邪に関連した症状を抑える薬はあっても、風邪を治癒させる薬は開発されていません。
そして、もし江戸時代に「私の夢は、宇宙旅行に行くことだ」だと言った人がいたら、「あいつ頭がおかしいよな?」と言われてたかもしれません。
それが今なら「お金があれば行けるよね・・」と言われたりします。
つまり、昔はありえない!信じられない!と言われていたことが、今では常識になっていることが山程あります。
「結核なんてどうせ治るでしょ!」のように「認知症なんてどうせ治せるんでしょ!」という時代はもしかしたらもうそこまで来ているのかもしれません。
認知症の症状をやめるためのヒント
認知症も”治らない”のではなく、現代の西洋医学では”治せない”だけです。
西洋医学が見失っている”心(潜在意識)”にカウンセリングとしてアプローチすることで、認知症の症状が驚くほど改善する人を私はたくさん見てきました。
なぜ、言葉によって認知症の症状がなくなっていくのでしょうか?
そして、認知症と言われている方は、関わる人によって、なぜ反応が全く異なるのでしょうか?
認知症になる原因はそれぞれ個別のものがありますが、誰といる時に認知症の症状が強くなるのか、そこにも認知症の原因を見つけるヒントが隠されています。
こういうことを言うと、
「認知症が治るなんて気軽に言わないで!」
「認知症の家族を見たことのないあなたに何がわかるの!」と想いをぶつけられてこられることもあります。
確かに私は、家族が認知症と診断されたり、直接自宅で介護したりした経験はありません。
しかし、繰り返しますが、治らないとされている認知症が奇跡的に良くなった事例は何度も見てきました。
認知症と言われた方を近くで見守っているご家族は、確かに大変なご苦労や辛い想いもあると思います。
しかし、体験をしていないからこそ、その出来事を客観的に捉えて、ニュートラルな気持ちで接することができるともいえます。
それが認知症をやめるための反応を導く基本的な原則の一つでもあります。
(その理由は少し長くなるので、またの機会に)
例えば、友人の悩みや愚痴を聞いていて、その悩みや愚痴に一緒になって共感して、本当にその友人は幸せなのでしょうか?
そして、その悩みや愚痴に合わせた自分は本当に幸せでしょうか?
そこで、嫌われるのを恐れずに「私はこう思うけど」という方もいれば、
「こういう視点で見ると、こうも考えられるよね〜」と答える方もいます。
一般的にどれが正解というものはないとは思いますが、カウンセラーとしてクライアントさんの認知症の症状や悩みを解決するようにお手伝いするには
クライアントさんの悩みに対してカウンセラーが一緒になって問題と捉えるのか、
ありのままの自分を見つけるための貴重な体験だと捉えているのかによって、
結果は全く違うものになります。
認知症をやめる・やめさせるためには、その家族に対してのカウンセリングもかなり重要な鍵になってきます。
詳細は、私が5月29日に開催するセミナー「家族がセラピスト」でお話することになると思います。