トラウマを克服する最高の方法|トラウマは克服の方法によって運命まで変わる

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執筆者:松木寛
セルフエンパワーメント・コーチ
統合医療カウンセラー
理学療法士・日本抗加齢医学会認定指導士・全米ヨガアライアンス養成学校講師

あなたはトラウマをどうにかしたいとずっと考え、ここにたどり着いたかもしれません。
しかし、トラウマをどう克服したらいいのかいまいちしっくりきていない人もいるのではないでしょうか?
トラウマを克服することは難しいと感じている人も多いですが、実際にはトラウマの克服はそんなに難しいことではありません。
トラウマについて適切に理解した上で、自分にあった方法で克服することで、その後の人生にその体験を活用することもできます。
そこで、「どうしてもトラウマを克服したい」「どうやってトラウマを解消したらいいのかわからない」と思っている方に、その具体的な克服方法や人生の活かし方などについて、丁寧に解説していきたいと思います。

目次
1.トラウマとは(PTSDの違い)
2.トラウマの症状とは
3.トラウマの原因
4.原因不明の体の不調とトラウマとの関係
5.トラウマを解消できない理由
6.トラウマを克服する前に確認したいこと
6−1.体験した自分を責めていないか?
6−2.他人を責めていないか?
6−3.体験が教えてくれたことは何か?
7.トラウマの克服法
7−1.トラウマ記憶を安全な状態にする
7−2.トラウマ体験の映像を自由に調整する
7−3.トラウマの記憶を緩やかに消していく
8.トラウマ克服が引き起こす可能性とは
9.トラウマの方との接し方
10.まとめ

1.トラウマとは(PTSDの違い)

トラウマとは、外的内的要因による衝撃的な肉体的、精神的な衝撃を受けた事で、長い間それにとらわれてしまう状態で、また否定的な影響を持っていることを指す。心的外傷が突如として記憶によみがえり、フラッシュバックするなど特定の症状を呈し持続的に著しい苦痛を伴えば、急性ストレス障害であり、一部は1か月以上の持続によって、心的外傷後ストレス障害(PTSD)ともなりえる。引用:Wikipedia

トラウマは、「ゴキブリが顔に向かって飛んできた」「ストーブで火傷した」というような命の危険の少ない出来事も含みますが、PTSDは死を意識するような強烈な体験の記憶が、無気力や過覚醒(ずっと興奮している状態)、フラッシュバック(再体験しているような感覚)などによって、社会生活にも影響を及ぼす精神的な後遺症、疾患です。

2.トラウマの症状とは


トラウマの記憶は、強い体験であればあるほど、自分でも気づかないような些細な体験によって思い出されることもあります。そのような状態が続くと、トラウマの記憶とは直接的に関係のないような体験でも、脳が勝手にそれらを関連付けて、過去のトラウマ記憶を思い出してしまうことも少なくありません。
そして、トラウマには、思い出したくないその記憶を思い出さないように意識すればするほど、益々思い出されやすくなるという厄介な特徴もあります。
また、社会生活をおくる中で、自分でも気づかないうちに、緊張や興奮をし続けているような状態(交感神経優位)となりやすく、不眠や便秘などの身体症状にもつながりやすくなります。そのような状態が続くと心身共に疲れが限界となり、諦めのような感覚が強まり、無気力症状につながることも少なくありません。

3.トラウマの原因


過去に衝撃的な辛い体験をしたことが直接的な原因となります。具体例を挙げると、自然災害や虐待・性的暴行など、自分の根底の安心が揺らぐほどの恐怖体験がきっかけになることが多いです。しかし、自分以外のことでも、自分の大切な存在(両親や親友)が傷つけられていた体験を目撃した時やそれをイメージできるような話を耳にするだけでも起こることがあります。
一方、トラウマのような大きな体験は、直接的な原因以外にも本質的な原因を抱えていることも少なくありません。その本質的な原因は、一人ひとり違うためにここではうまく表現しにくいのですが、家系の問題であることも少なくありません。それは、「虐待された人は虐待しやすい」とよく言われたりすることにも関係しています。しかし、実際は、虐待された人が虐待しやすいわけではありません。虐待するかしないかは、過去の体験をその本人がどのように捉えているかによって違います。だからこそ、トラウマを克服する上で大切なことは、その体験をどのように捉えていくのかということもひとつのポイントになります。

4.原因不明の体の不調とトラウマとの関係


トラウマを克服できていない時、自律神経が乱れやすい状態に陥っていることが多いです。交感神経(興奮性の神経)が優位になり、不眠や便秘という症状を起こしがちです。また、自律神経が乱れることで免疫力が低下し、様々な病気になりやすい状態であることにも気づいていない場合も多いです。実際に、カウンセリングなどでトラウマを克服した人が、ガンや原因不明の症状や自己免疫疾患などあらゆる病気や症状をやめていかれる例も多いことは注目すべき点です。どちらにしても、自分の健康のためにもより良い人生をおくるためにも、トラウマを適切な方法で早めに克服することが必要不可欠と言えるでしょう。

5.トラウマを解消できない理由


トラウマを解消できない理由のひとつに、その体験をなかったことのように扱うということがあります。心理学的には、「否認」や「抑圧」として表現されます。私たちは自分を守るための本能的な働きのひとつの戦略として、体験で傷ついたことを少なくしてしまう傾向があります。例えば、本当はその体験で傷ついたレベルが10だとします。しかし、それを6くらいの傷ということにしてしまったりするのです。これを戦略にすると、一時的には楽になりますが、実際の感覚を見ないように蓋をしていることになります。このような戦略をとっている時の特徴として、「繰り返しトラウマ体験を思い出してしまう」ということがあります。トラウマ体験を繰り返し思い出してしまう時は、蓋をするのではなく、「そろそろその傷を癒してほしい」「この体験を人生に活かしてほしい」という無意識からの合図でもあります。だからこそ、トラウマ体験に悩んでいる今こそ、その心の奥からのサインに自分が応えて人生を変えていくタイミングなのかもしれません。

6.トラウマを克服する前に注意すべきこと


トラウマの克服は単純に記憶を消すというものではありません。トラウマは心に複雑な傷を残し、無意識に与えている恐怖は計り知れないものです。そのため、克服する前にいくつかの点を確認しておくと、スムースになりますのでぜひ確認してみてください。

6−1.体験をした自分を責めていないか?

体験をしたことがどんなことであっても、それは自分が悪かったわけではありません。「トラウマの体験を引き越した自分にも責任がある」と自分を責めてしまう人もいます。しかし、実際はあなたが悪かったことなどひとつもありません。あなたがその体験の前後に何をしていたとしても、それはあくまで過去の自分の選択です。その時の自分の選択としてそれが自分にできる精一杯の選択だったことを認めることは大切です。そのことによって、トラウマへの気持ちが少し和らぐことがあります。もう一度、そのことで少しでも自分を責めていないかを確認してみて、もし少しでも責めていたら、「そんな自分を何も責める必要はない」ということに気づいて、自分の心を癒してあげてください。もし、今はしっくりこなくても、トラウマを克服した後には、自分を責める必要はひとつもなかったということがハッキリとわかるはずです。

6−2.他人を責めていないか?

他人から傷つけられたトラウマ体験では、その相手を悪者にしがちです。しかし、例えどんな人であっても、心の底から「誰かを傷つけたい」と願っている人はいるのでしょうか?もしかしたら、相手も過去に誰にもわかってもらえない体験をしていたり、自分も誰かに傷つけられる体験をしていたり、愛を受けとる体験がなかったり、自分を徹底的に責めてきたりしてきたのかもしれません。仮に相手が過去にどのような体験をしていたとしても、あなたを傷つけることはしなくてもよかったはずです。しかし、そのようなことをしてしまった相手の深層心理では、誰かを傷つけたいわけではなかったことだけでも理解しようとする気持ちがトラウマ体験を癒すひとつのエネルギーになることも少なくありません。相手を恨んでいても、状況は何も変わりません。今最も大切なのは、相手を恨むことではなく、自分の心がこの瞬間に幸せになることです。だからこそ、誰かを悪者にしたり、誰かを恨み続けることで自分をこれ以上に傷つけることはやめて、心にほんの少しでもスペースをつくってみましょう。

6−3.体験が教えてくれたことは何か?

トラウマ体験は、これまでのあなたの人生を苦しみの鎖につなげていたかもしれません。しかし、私たちは経験を通して、何かを学び、何かを感じることのできる存在です。どんなに好ましくない体験からも、私たちは自分の人生に最高にポジティブな意味を与えることができます。その体験が良かったか悪かったかと単純に捉えることではなく、「その体験が自分に教えてくれた大切なメッセージは何だったのか?」「その体験のおかげで気づけた大切なことは何だったのか?」と自分に問いかけて見つけることができたら、トラウマの克服がより容易になります。
心の傷があまりにも大きくて、このように考えられない時は、無理して考える必要はありません。このように考えられない自分を責める必要もありません。しかし、少しでもその過去のトラウマ体験を振り返るスペースが心にあるようなら、それは今がその体験が教えてくれた人生に活かせる何かを見出せるタイミングなのかもしれません。トラウマを克服された人は、最終的には、「このためにこのトラウマの体験があったと今ならわかります」と口を揃えて表現します。人生の一場面をひとつの視点で切り取るのではなく、大きな視点から読み取ることができれば、必ずその体験も人生に活かすことができます。

7.トラウマの克服法


トラウマの克服法がいろいろありますが、もっとも有効かつ自分でもできる方法をここではご紹介します。

7−1.トラウマ記憶を安全な状態にする

もし、トラウマ体験を思い出せるなら、その体験をイメージしてみます。しかし、その時に注意する点があります。その思い出した映像が、自分の脳の中でどのような形で記憶されているのかを確認してください。その記憶を脳の中で思い出した時に、自分の目から見た映像としてその記憶が保管されているのか、自分自身を少し離れて俯瞰した位置から見ている映像としてその記憶が保管されているのかを確認します。
もし、その映像が目から見たような映像として記憶されている場合は、目を閉じてイメージの中で、少し離れた位置からその記憶を見ている映像に調整してください。
次に、その映像と自分の間に強化ガラスのような透明なフィルターを映像の手前に付け加えてください。脳の記憶はあくまで、イメージで保管されています。自由に調整することでその記憶が楽に扱いやすくなります。

7−2.トラウマ体験の映像を自由に調整する

【7−1】でイメージの基本調整をしたら、体験を自分が少しでも心地よくなるように自由に書き換えてみてください。相手の声を可愛いキャラクターの声にしたり、バックミュージックにポップな音楽を流したり、自分の体の大きさを何倍にも大きくしたりします。自然災害でのトラウマの場合は、その災害を宇宙からのエネルギーとしたり、柔らかく温かい光にしたりと、とにかく自分が心地よく感じるように映像を編集してください。この方法に慣れていない人は、馬鹿らしく思えるかもしれませんが、実際のカウンセリングで素晴らしい効果を出している方法です。私たちの脳は、現実とイメージの区別をしていません。実際にイメージした通りに脳活動が起こることも脳科学で実証されています。一流のスポーツ選手がイメージトレーニングを繰り返すのもこの理論を活用しているのです。
ただし、実際には自分が効果的だと考える方法が最も適切なので、もう少しリアリティーを持った映像にしても構いません。例えば、殴られた記憶であれば、それをかわして自分が殴ったのような調整でも構いません。

7−3.トラウマの感覚を緩やかに消していく

トラウマの体験が嫌だったと考える人が多いですが、実際にはトラウマの体験が起こした感覚が嫌だったのです。人は体験が嫌なのではなく、その体験から感じる感覚が嫌なのです。そして、その感覚を味わいたくないからこそ、それを思い出すことを避けようとして、その感覚が実際のそれよりももっと大きなものとして無意識が恐れを強めていることも少なくなりません。そのため、実際には上記の6−1.6−2.のような映像調整の後でも構いませんので、その体験をリアルに思い出してみて、その感覚をただ味わってみてください。その時の注意点として、「あの人はこういう人だ!」「私は最低だ!」などの思考を付け加えないということです。ただ、その感覚を味わい続けていると、必ずその感覚が薄れて、消えていきます。この宇宙にあるすべてのものは生まれては消えていくという性質を持っています。恐怖の感覚も同じように生まれては消えていきます。その感覚に別の意味をつけたり、避けたりすることで、実際の感覚を更に強くしてしまっていただけかもしれません。安全な環境で、ただそのことを思い出し、感覚だけに浸って「こんな感覚だったんだな」と理解すれば、無意識はそれを避けることをしなくなります。この方法を実践してみて、「どうしても別の思考が芽生えてしまう」「苦しくなってしまう」というような状態なら、この方法が向いていないかもしれません。うまくできない自分を責める必要はひとつもありません。どんな時もまずは自分の心を大切にしてください。

8.トラウマ克服が引き起こす可能性とは


トラウマを克服された方の多くは、「あの体験があったから・・」と体験から学んだことを人生に生かしています。逆に言えば、人生に活かせるような別の視点を持てた時に、トラウマを完全に克服していると言えるのかもしれません。難しいことをしなくても、いくつかの質問によってトラウマが教えてくれるものを気づくことができることがあります。いくつか質問を紹介してみますので、自分の気にいった質問を選択して、静かな環境で自分に優しく問いかけてみてください。寝る前に問いかけたり、朝起きた時に問いかけると、その時に答えがわからなくても、ハッと気づくこともあります。

「あの体験は、私の人生にどんな意味を与えてくれたのだろう?」
「10年後の最高の自分から見ると、あの体験はどのような意味があったのだろう?」
「あの体験は、自分の生きる目的にどのようにつながるのだろう?」
「あの体験のおかげで、気づけた大切なことは、今私の周りにどのようにいきているだろう?」

トラウマを克服することで、医師から治らないとされた病気を辞めていかれる方もいます。その体験で気づいたことを表現していくことで、社会に大きな影響力を持っていく人もいます。そのような人たちの共通点は、トラウマを最悪なことだと単純に捉えず、どこかのタイミングであの体験は必要なことだったと感じているということです。別の視点を変えれば、必ず自分の人生に活かせるような意味を見出すことができます。視点を変える時には、あなたの大切な人、信頼できる人の力を借りることも時には必要です。自分ひとりで悩まず、「人に頼ってもいい」ということを自分にゆるすことは大切です。そのことによって、支えてくれた人の愛を感じたり、他人に感謝する心を育て、より最高の幸せを感じられる自分につながっていくこともあります。

9.トラウマの方との接し方


トラウマは、本人にしかわからないような大きな心の傷として持っていることがほとんどです。周りからみると今にいるようでも、過去の記憶を思い出していれば、それは強烈な違和感をその人の心が感じていることもあります。そこに関わる人がそのことを少しでも理解しながら接することで、本人の中にある罪悪感や恐怖の中にいる感覚が楽になるものです。「根性がないだけだ」「気持ちの問題」と簡単に考えることは、本人を余計に傷つけてしまうことになってしまい悪循環をつくります。本人の意志に関係なく、「過去を強烈に思い出してしまうことがある」「今にいられないことがある」ということだけでも理解した上で接することはとても大切です。そして、トラウマを抱えた人に必要なのは、「絶対的な安心の場」と「信頼できる存在」です。大切な人がトラウマになっているのであれば、あなたがそんな存在になれたらきっと相手は救われます。

10.まとめ

これまで、トラウマを克服するための情報をお伝えしてきました。ここで紹介した克服法は、あくまで方法に過ぎません。あなたにあった克服法はあなた自身の心が「これやってみたい」と思えたものです。まずは、ここに書いてある情報だけを信じるのではなく、あなたの心の感覚を信頼してください。この克服法ができる・できないということではなく、自分の心が少しでも楽になる方向に物事を考えることが何よりも大切だったりします。ここで紹介した内容では、どうしてもトラウマを克服しにくいという方は、いつでもお気軽にお問い合わせくださいね。

本気でトラウマを克服したい人のほとんどの方がこちらの記事も参考にしています。
>>トラウマ克服コース

この記事を書いた人

セルフエンパワーメント・コーチ 松木 寛(まつき・ひろし)
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