罪悪感が消えない人へ|心の痛みを手放すための3つの行動

「あの時、ああしておけばよかった」
もしかしたら、この記事を読んでいるあなたは、心のどこかにこんな引っかかりを感じているかもしれません。もし、その罪悪感を消すことができたら、どれだけ楽になれるでしょうか?ここでは、その罪悪感の手放し方についてご紹介させていただきます。

この記事を書いた人

執筆者:松木寛
セルフエンパワーメント・コーチ
統合医療カウンセラー
理学療法士・日本抗加齢医学会認定指導士・全米ヨガアライアンス養成学校講師

目次
1.罪悪感とは
1−1.意識されやすい罪悪感
1−2.意識されにくい罪悪感
2.罪悪感が生まれる仕組み
3.罪悪感と社会的背景の関係
4.罪悪感の原因とは
5.罪悪感を持つことのデメリット
6.罪悪感を手放すメリット
7.罪悪感を手放すための考え方
8.罪悪感を手放す3つの行動
8−1.相手に本気で謝る
8−2.罪悪感の元となったルールを見つける
8−3.自分の行動によって相手が学べたことを探す
9.まとめ

1.罪悪感とは

罪悪感とは、「悪いこと、非難されるべきことをおかしたという気持ち」と言われています。
大辞林第三版(出典:三省堂)

この気持ちという部分は目に見えにくいので、もう少し別の角度で解説していきます。

1−1.意識されやすい罪悪感

「意識されやすい罪悪感はどんなものなのでしょうか?」
ここでいくつかの質問をさせてください。

「過去に何かやってしまったと後悔を感じていることがありますか?」
「誰かに対して申し訳ない気持ちがありますか?」
「過去にやらなければよかったと感じていることはありますか?」
「罪悪感という言葉で思いつく記憶はどのようなことでしょうか?」

これらの質問で思いつくものは、意識されやすい罪悪感と言えます。

それらすべての罪悪感を解放することができたらどんな人生になっていくでしょうか?

1−2.意識されにくい罪悪感

意識されにくい罪悪感とは、どんなものなのでしょうか?
ここで再び、いくつかの質問をさせてください。

「自分の思った意見を素直に言えないことはありますか?」
「自分がやりたいと思ってことを表現してはいけないと思うことはありますか?」

これらの質問で該当するものは、普段、自分で意識することのない罪悪感です。
人に対して素直に思ったことを言えないのは、「それを言うと相手が傷つくかもしれない」、「それをいうと私は嫌われてしまうかもしれない」、「こんなことを思ってはいけない」という何らかの罪悪感が心の中に存在しているからです。もし、あなたがこのような意識されにくい罪悪感から完全に解放されたら、人間関係面がどのように変化し、日常でどのようなことを感じ、どのような生き方になっていくのでしょうか?

2.罪悪感が生まれる仕組み


そもそも、なぜ、罪悪感というものが生まれるのでしょうか?それは、現在当たり前のように受け入れられている世の中のルールや常識の中にヒントが隠されています。もし、「遅刻してはいけない」というルールがある中で、遅刻したら「ごめんなさい」というわずかな罪悪感を感じることになります。また、「学校には必ずいかなければならない」という社会では、学校に行けない自分に「私はみんなができることさえできない親不孝者だ」などの罪悪感を持つこともあるかもしれません。逆に、職場が何時に出社してもいいという自由な環境であるなら、遅刻で罪悪感を持つ機会すらなくなります。また、仮に学校に行かなくてもいい社会なら、学校に行きたくなくても、行けなくても、自分を責める機会はなくなります。そのように罪悪感が生まれる根底には、「こうするべき」「こうしてはいけない」というルールが存在しているのです。つまり、社会にあるルールが罪悪感を生み出す仕組みでもあるのです。

3.罪悪感と社会的背景の関係

現在、社会の中にいくつもの正しさや常識やルールが存在します。それはみんなを安全に平和的に生きていくために作られたものがほとんどであると思います。つまり、私たち一人ひとりを幸せにするために作られたものでしょう。にも関わらず、そのルールを守ることを優先するあまり、罪悪感という幸せとは逆の要素を心に溜め込んでいる場合も多いのです。

ここで伝えたいことは、社会的なルールがいけないということではなく、そのルールによって苦しめられているなら、その部分だけは、その常識やルールにしがみつかなくてもいいのではないかということです。私たちは、無意識のうちに幸せになることよりも、正しさを大切にしてしまいがちです。しかし、時にはその社会的な常識や正しさを手放し、自分を責めることをやめることも大切なのかもしれません。

4.罪悪感の原因とは


ここまでこの記事を読んできた方は、おおよそ罪悪感の原因がわかっているかもしれませんが、それはルールに縛られているということです。ルールに縛られていなければ、自分を責める必要がありません。つまり、私たち自身がルールに縛られていることが罪悪感の原因です。私たちは、気づかないうちに、誰かの決めたルールを当たり前のように、自分にも正しさとして受け入れています。

正しさは、社会には必要なように感じるかもしれませんが、正しさがあるおかげで間違えを存在させることになります。そして、間違えた人をダメな人と批判したり、間違えた人を攻撃したりする世界を体験することにもつながります。もちろん、自分を幸せにするためにいくつものルールを採用することは悪くないでしょう。しかし、自分を苦しめるために他人が作ったルールをいつまでも採用していても、自分を苦しめるだけです。

そして、このようなルールは自分が信じるつもりがなくても、ニュースや教育や親や友人の言葉を知らないうちに受け取り、勝手に「こうするべき」という正しさを受け取り、罪悪感の元となる正しさを無意識のうちに自分の中に作り出しています。その罪悪感の元となるルールへの執着を気づいた人から、手放してみてもいいのかもしれません。

5.罪悪感を持つことのデメリット

5−1.自分がわからなくなる


罪悪感を持っているということは、自分の心の中に「これが正しい」というルールを持っていることになります。そんな時、自分は本当はどうしたいのかということより、「こういうルールだから」というように、ルールや正しさを優先させているということになります。そのような状況の時、「どうすれば相手を傷つけないのか」、「どうすれば、あの人に認めてもらえるのか」というように、頭で考えすぎてしまいます。そんな時は、決まって、自分の意見より、他人の意見や他人の評価を優先してしまい、自分がわからなくなっていないかを丁寧に確認してみるといいと思います。

5−2.自分か他人を責めることに時間を費やしてしまう


罪悪感を持っているということは、正しさを持っているということです。その正しさを持っている限り、そうできなかった自分を責め、そうできなかった他人を責めるという場面を体験し続けることになります。しかし、その正しさに対して、柔軟な考えができるようになると、他人や自分を責める必要はなくなります。

5−3.不眠や病気になりやすい


罪悪感を持っていると、罪悪感がない人に比べて、不快やストレスを感じる時間がどうしても増えてしまいます。そのストレスが体の不調として現れることも多いです。そのような心の状態は、私たちの自律神経と呼ばれる部分に働きかけ、交感神経を優位にさせてしまいます。そのため、寝る時にリラックスできない、考えすぎてしまう、イライラしてしまう、不安ばかり考えてしまうということを通して、不眠になってしまうこともあります。

6.罪悪感を手放すメリット


罪悪感を手放すことができれば、それは同時にその罪悪感の元となったルールを手放したことになります。そのルールを守らないという意味ではなく、そのルールに囚われて、「絶対こうしなければならない」という意識から解放されている状態でもあります。そのため、様々な良いことが起きます。

自分や他人を責めることがなくなる。
イライラすることがなくなる。
他人のことを受け入れられる機会が増える。
健康的な体になる。
何かから解放されたような自由な感覚になる。
よく眠れるようになる。

このように、罪悪感を手放すメリットは、とても大きいものがありますので、積極的に自分から罪悪感を消す方法を学び、実践する価値はあると思います。

7.罪悪感を手放すための考え方


ここでまたひとつ質問をさせてください。
「罪悪感を持つことで、誰か得している人はいますか?」

ほとんどの人がいないと答えるのではないでしょうか?もし、「得している人はいる」と答える人がいたとしたら、あなたが傷つけた人は、あなたが苦しんでいることによって、喜んでいると思っているのでしょうか?他人が苦しんでいるのを見て、喜んでいるのは本当のその人の姿でしょうか?あなたは誰かが苦しんでいるのを見て、本当に心から喜べるでしょうか?

そこら辺を、丁寧に考えてみると、罪悪感を持つことで誰も得している人はいないということに気づけるかもしれません。

8.罪悪感を消すための行動

8−1.相手に本気で謝る


私たちは、謝ることをとても強い恐怖のように感じることがあります。しかし、実は謝らずに心に溜め込むほうが何倍も大変なことが起きたりするのです。ここでは、「絶対に謝ったほうがいい」と言いたいわけではありません。しかし、謝ることを通して、自分の気持ちをスッキリさせることは罪悪感を手放すためには、とても有効な方法です。もし、相手と会えない状況であったとしても、想像で目の前に登場させて丁寧に謝ってみてください。ただ謝るという行動が大切なのではなく、その行動を通して、自分の感覚や心が動くことを確認してみてください。

8−2.罪悪感の元となったルールを見つける


罪悪感を持ったということは、その原因となった何かのルールに囚われています。その自分が囚われているルールを見つけて、そのルールを採用していたほうが幸せなのか、採用しないほうが幸せになのかを丁寧に考えてみるのも有効な手段です。この方法は、慣れるまでは難しく感じるかもしれませんので、ひとつ例をあげておきます。

例:過去に不倫をしたことが最低だと思っている。
囚われているルール:不倫は最悪なことだ。不倫は人を傷つける。
もし、仮に不倫している友人の話を聞くと、責めたくなったり、相手が可哀想と感情的になったりする状態の時は、このルールに囚われている状態です。
不倫はいけないことというルールは、自分が不倫してもいいと許可することでも、相手の不倫を認めることでもありません。不倫という状況に自分の感情が振り回されない状態になることが大切です。
例えば、「不倫の体験は本当に愛し愛される喜びを感じるために一時的に体験した」と現在の生き方やあり方に生かすことはできます。
過去の過ちがひとつもない人なんてきっといないでしょう。しかし、その過去の過ちをひきづっている人もいれば、今に活かしている人もいます。
あなたは、過去の過ちについてどのようなスタンスでいたいでしょうか?

8−3.自分の行動によって相手が学べたことなどを探す


例えば、「私が嘘をついたことで傷つけてしまった」という罪悪感を持っているとしたら、その体験で相手がどんなことを学んで人生を生かしているのかを考えてみてください。もしかしたら、その相手は、傷つけられても乗り越えるという体験から、心が強くなったかもしれません。また、嘘をつかれる体験を通して、「自分は正直に生きたい」という思いが強くなっているかもしれませんし、今となってはその体験のおかげで、誰かと素直に話せる喜びを感じるようになっているかもしれません。この方法は、相手と自分を比べたりするなど、マイナスにならないようにしながら、実施するよう注意してください。

9.まとめ

今回の記事では、罪悪感を消すための方法などをいくつかご紹介させていただきましたが、他にも「罪悪感を持つことになった記憶を調整する」「何のために、その罪悪感を一時的に持つ必要があったのか?という問いの答えを見つける」「その体験が教えてくれる自分の本当の望みを明らかにする」など、方法やアイデアはいろいろあります。自分にあったしっくりくる方法を見つけて、ぜひ試してみてくださいね。本当に罪悪感を持って得している人は誰もいません。それなのに、自分だけがそれを握りしめていることに気づかないでいる人もいます。そろそろ、その罪悪感を手放し、自由になっていい時です。あなたはもっともっと幸せになっていい存在だし、もっともっと自由な存在だということを忘れないでください。

この記事を書いた人

セルフエンパワーメント・コーチ 松木 寛(まつき・ひろし)
潜在意識を変化させ、問題の根本原因にアプローチをするセッションを行っています。
様々な国内外の効果的な心理的手法を統合させた独自のメソッドは、ビジネスマンからアスリート・OLと誰にでも受け入れられやすいセッションです。
ご関心のある方は、まずは体験セッションにお申し込みください。
>>セルフエンパワーメントコーチ 松木寛のプロフィール
>>個人セッション体験者のご感想・実績
>>体験セッションのご案内

関連記事

  1. 言葉より想いを大切にしたコミュニケーション

  2. 後悔が目指している最高のあなた

  3. 恋愛がうまくいかないパターンを変える7つの方法

  4. 【セッションのご感想】閉塞感を感じていた状態から全然開かれている状態に変化

  5. 感情の扱い方とは

  6. 「自らに力を呼び覚ます」ということ