もしかしたら、これを見ているあなたも、誰かを恨んだり、憎んだりしたことがあるかもしれません。そして、そのことについて未だにゆるせない気持ちが続いている人もいるかもしれません。
仮に自分ではそのことについて、ゆるしたつもりでも、無意識の深いところで閉じ込めた悲しみを解放できないまま、うまくいかない人生を体験している人もいるかもしれません。
また、
「あの体験さえなければ・・」
「あいつさえいなければ・・」
「あんな親でなければ・・」
と思っている自分に気づいている人もいるかもしれません。
ここで、まず最初に分かち合いたいことは、その辛い体験をした理由は、あなたが悪かったからではないということです。
過去にそれだけ強い感情を感じる体験をした理由は、あなたが愛されない存在だからでも、不十分だからでも、存在価値がないからでも、生まれてこなかったほうがよかったからでもありません。
もしかしたら、それだけ辛い体験をしたあなたは、自分を責めたり、自分の感情を抑圧したりして、自分がわからなくなってしまっているかもしれません。
また、「自分の気持ちなんて誰にもわかってもらえない」と感じているかもしれません。
確かに、そのように考えてしまうのは無理もありません。どれだけ周りを見渡しても、自分ほど辛い体験をした人が見当たらないからです。
しかし、様々なご相談にのらせていただいている立場からあなたにお伝えさせていただきたいのは、人は本当の悲しみはできるだけ表に出さずに大切に無意識の奥底にしまっている人が多いということです。
一見、明るく何の悩みもなさそうな人がとても大きなトラウマを抱えていたり、過去に自分を傷つけるほど苦しんできたという人は少なくありません。
だからこそ、ここでもうひとつお伝えしておきたいのは、「あなたはひとりではない」ということです。
仮にあなたが体験したことと全く同じ体験をしている人がいないとしても、あなたが感じた感情というものにフォーカスしてみると、同じような想いを体験している人はいます。
私たちは、「〇〇されたことが苦しかった」と自分でも思っていますが、その苦しみを紐解いていくと、「〇〇されたことが苦しかった」のではなく、「〇〇されたことでこんな感じがして苦しかった」という苦しみの中身が見えてきます。
この〇〇されてことで、「こんな感じがして・・」という部分。ここが苦しみのコアな「感じ」です。
こんな感じがして・・・という言葉の例をここであげてみると、
「生まれてこないほうがよかった感じがして・・」とか、
「ここには居場所がないという感じがして・・」とか
「自分は無力だという感じがして・・」とか
「自分は愛されていないんだという感じがして」とか
「自分には何かが欠けている感じがして」などが入ったりもします。
もちろん、他の言葉が入ることもあるので、ここでご紹介させていただいたのはあくまで例ととして一部とご理解ください。
その自分の中にある苦しみのコアな「感じ」を言葉にすると、このようにシンプルな言葉で表現することができます。そして、その苦しみのコアな「感じ」を言葉にした時、わかってくることがあります。
それは、全く同じ体験をしていなくても、同じような「感じ」を体験している人はいるかもしれないということです。そして、実際に自分と同じような「感じ」を経験した人は必ずいます。
同じ痛みを感じている人はいる!あなたはひとりじゃない
だからこそ、ここでもうひとつ分かち合いたいことは、「あなたはひとりじゃないよ」ということです。
感じている感情が重たければ重たいほど、こんな気持ちは誰にもわかってもらえない感覚に襲われ、どんどん孤独な世界に自分を進めていくことがあります。
だからこそ、ここで「ひとりじゃないよ」ということを分かち合いたいのです。
そして、もしそれが感覚的にわかったあなた、もしくはすでにそれをわかっていたあなたに、もうひとつお伝えしたいことがあります。
それは、大きな苦しみ体験をしているほど、この世界で大きな役割を担っているということです。
あなたが体験した耐えがたい苦しみは、絶対にゆるせない気持ちを自分に抱かせたかもしれません。
しかし、それはあなたの心が醜いから感じている気持ちでも、あなた自身が未熟な存在だから感じているわけでもありません。
ただ、そのような体験をしたあなたには、「その体験を超える力があるよ」という宇宙が教えてくれているのです。
そのことを受け入れられたあなたに、最後にお伝えしたいことがあります。それは、あなたには憎しみの連鎖を断ち切る力があるということです。
あなたが、その苦しみの連鎖を「自分のところで止める!」と決めたら、あなたは内側に眠る”偉大なる力”と繋がることができます。
これは何も怪しいことではありません(笑)
科学的に証明されてる内なるパワーの高め方
スポーツ選手の心理実験で、「相手に勝つ」「有名になる」「お金を稼ぐ」という願望を思い描いている時は、パワーやパフォーマンスが落ちることがわかっています。
逆に
・自分が出来る限りのベストを尽くす
・最高の努力ができる機会を持てることを喜ぶ
・愛する人や家族に自分を捧げる
・自分の限界に挑戦する
・「周りの人たちに希望や勇気を与えるためだ」と考える
などを思い描く状態では、より力を発揮できることがわかっています。
どんなことを思い描いているかが僕たちのセルフイメージを決めています。そのセルフイメージが、スポーツを含めて、あらゆる現実に影響を与えます。
だからこそ、ここであなたと分かち合いたいことは、あなたはその憎しみの気持ちをずっと持ち続けるほど小さな存在ではないということです。
憎しみの連鎖を断ち切るのは、あなただけが我慢しなければならないからではありません。
あなたには、あなたの中にある本来の自分の力を繋がることができる存在だと伝えたいのです。
あなたは、いつまでも誰かの被害者として生きるような存在ではありません。あなたは、自分の人生を自分で創れる存在です。
その自分の望む世界と創り出す働きかけは、今この瞬間からはじめられます。その力はあなたの中にあります。今こそ、自分という存在をこれまで信じてきた存在を超えて、もっと大きな存在であることに気づき、本当の自分として生きてほしいと思います。
この文章だけで、あなたの心に何かのスイッチが入ったのならば、それほど嬉しいことはありません。
文章だけでは難しいと感じてしまったとしても大丈夫!
時間をかけて、内面の世界を紐解きながら、偽りの自分を解放していければ必ずあなたの中の偉大なる力と繋がる日がやってきます。
もっと丁寧に自分を紐解き本当の自分と繋がりたい方は、個人セッションもおすすめです。
ここまで長文を読んでくださり、ありがとうございます。