幸せになるにはどうしたらいい?|すぐに実践するべき7つの方法

この記事を書いた人

執筆者:松木寛
セルフエンパワーメント・コーチ
統合医療カウンセラー
理学療法士・日本抗加齢医学会認定指導士・全米ヨガアライアンス養成学校講師

 

もしかしたら、「はやく幸せになりたい」「お金さえあれば幸せになれるのに・・」「あれさえ叶えば、幸せになれるはず!」「幸せになるにはどうしたらいいのだろう?」「なぜだか私だけ幸せになれない。」と考えて、ここにたどり着いたかもしれません。
そして、もしかしたら「ずっとそうなのかもしれない」と思っているかもしれません。しかし、その流れは誰もが変えることができます。幸せになるには、「幸せについて適切な理解」と「幸せになるための方法」をどれだけ実践できるかが鍵になります。
ここでは、「幸せになりたい!」と思っている方が、少しでも「私も幸せになれそう」という感覚を掴んでいただくために、情報をまとめています。最後まで読んでいただけた方には、幸せになるため自分へのメッセージが心に届き、人生を変えていく大きなきっかけになるかもしれません。

目次
1.幸せになることができない人の特徴とは
1-1.幸せの条件にこだわっている
1-2.幸せになることを焦っている
1-3.幸せになっていいと心のどこかで思えていない
1-4.幸せでない責任を誰かのせいにしている
1-5.今ある幸せに気づいていない
2.幸せになることができない理由とは
2-1.幸せになってはいけない理由を持ち続けている
2-2.幸せになる価値がないと思っている
2-3.幸せになったらいけないと思っている
2-4.罪悪感を持ち続けている
3.幸せの正体とは
4.幸せになるために手放すものとは
4-1.物を捨てる
4-2.人間関係を整理する
4-3.過去の罪悪感を手放す
4-4.未来への不安をやめる
4-5.許せない気持ちを手放す
4-6.白黒をハッキリさせたい思考をやめる
4-7幸せになってはいけないという思い込み
5.幸せになるためのすぐに実践できる7つの方法
5-1.やめたいことをやめる
5-2.やりたいことをやる
5-3.自分の違和感に正直になる
5-4.今の幸せを探してみる
5-5.目の前の人に感謝してみる
5-6.自分自身の本音に気づいてあげる
5-7.「幸せな人」の振る舞いを続けてみる
6.最も長期に渡る幸福の研究からわかる幸せの唯一の条件とは
7.幸せになるための方法を学んでも、幸せになれない時にやるべきこと
8.まとめ

1.幸せになることができない人に多い特徴とは

1-1.幸せの条件にこだわっている

幸せになることができないと感じている人の特徴として、「○○があれば幸せなのに」と考えている方が多いです。○○に入る言葉は、お金、彼氏、彼女、結婚相手、車、家など人それぞれ違います。それぞれ別々のものを幸せの条件にしていても、そこにはある共通点があります。それは、「今は○○がないので、幸せではない」と感じていることです。

1-2.幸せになることを焦っている

幸せになることができない人の特徴として、幸せになるために頑張りすぎています。「え?頑張りすぎることの何がいけない?」と思う人もいると思います。ここでは頑張りすぎることがいけないと伝えたいわけではありません。ただ、私たちは自分の信じていることを目の前に引き寄せたり、体験する傾向があります。私たちは、友人と同じ通りを歩いていても、「さっきあったあのお店さ〜」「え?そんなお店あったっけ?」のように同じ世界を生きているようでも、全く違った認識の世界を生きています。私たちは自分が焦点を当てたものしか認識することができない世界を生きています。どこに焦点をあわせるのかについては、意識することもできますが、多くは無意識のうちに決めています。自分の無意識にある信じている前提や思い込みがその焦点を選んでいます。もし、「男性は怖い」と思い込んでいる人がいれば、どこにいても怖そうな男性はいないか警戒しながらアンテナを張って怖そうな男性に焦点を当て続けています。だからこそ、そのような男性によく出会ってしまうことになります。これと同じように、もしあなたが幸せになるために必死で頑張っている時、無意識の中では、「今の私は幸せではない」という前提で世界を認識し続けることになっています。それが頑張ることで幸せとは逆方向に向かうこともある理由です。

1-3.幸せになっていいと心のどこかで思えていない

幸せになることができない人の特徴として、言葉では「幸せになりたい」といいながら、心の奥では、幸せになることにブレーキを踏んでいる人がいます。「私は本当に幸せになっていいのだろうか?」「幸せになることは何か怖い」という思いや感覚を自分でも意識しないうちに持っていることがあります。これは、過去の体験での罪悪感や自己否定を今も持っているから感じている思いでもあります。

1-4.幸せでない責任を誰かのせいにしている

今の幸せでいない状況を誰かのせいにしていることがあります。あくまで例としてですが、過去に誰かの裏切りを許せない体験として、今でも「あいつのせいで私は幸せになれなかった」と恨んでいる状況だとします。すると、その恨みを続けるには、不幸で居続ける必要がでてきます。本人としては意識していないことも多いですが、「私は、あの人のせいで不幸になったの」と言わんばかりに幸せではない自分を続けていることもあります。許せない人を許すこと、このような思いをやめることは幸せになるためにはとても大切な鍵になります。

1-5.今ある幸せに気づいていない

幸せになるためにどうしていいかわからない人の特徴として、「今の幸せに気づいていない」という点が挙げられます。今、すでに自分の周りにあることへの感謝を感じることができずに、足りないものばかりに目を向けてしまい、幸せを感じられない状況になっている方もとても多いです。今あるものに目を向けることができない、目の前に感謝をすることができないことは何も悪いことではありません。そうできない理由が心の奥に存在しているだけで、その原因に気づくことができれば、それを解消することができます。

2.幸せになることができない理由とは

2-1.幸せになってはいけない理由を持ち続けている

私たちは、過去の体験でそれぞれいろいろな解釈をしていきます。自分にとって心地よい解釈をすることもあれば、心地よくない解釈をしてしまうことがあります。その解釈は無意識に認識の癖として、パターン化していきます。そのパターン化された認識パターンで目の前に起きてくる現象を捉えています。だから、同じ人を見ても好意的に感じる人もいれば、批判的に感じる人もいれば、何も感じない人もいるのです。その認識のパターンは、自分以外の存在(他人・社会・世界)を見る時だけでなく、「自分自身をどういう存在だと認識しているのか」という部分にも反映しています。そのため、例えば、過去の体験で、「私は幸せになってはいけないんだ」「私が幸せになったら周りが我慢することになって可哀想」などと解釈したとしたら、今でも無意識にその認識パターンが存在し、その認識の癖(色眼鏡)で、自分の人生を認識し続けることになります。今、過去に幸せになってはいけないと解釈してしまったことと、今の思いに気づくことができれば可能性は大きくひらかれることになります。

2-2.幸せになる価値がないと思っている

上記2-1と同様に、私たちは過去の体験で「自分には幸せになる価値がない」と思い込むことがあります。「そんなことはない」と後で気づけば、問題ないのですが気づかないうちにこのような思い込みがあったりします。私たちの記憶は自分の意識では覚えていなくても、潜在的な意識や体の細胞は、しっかりとそれを覚えていたりします。その潜在意識にある前提が言葉や行動の中に実は見えていたりします。自分の発言や行動の裏側にどのような内なる声が聞こえるのかに耳を傾けてみてください。「私は幸せになる価値なんてない」という言葉やそれに類似した言葉が聞こえたら、「もうあなたは幸せになっていいんだよ!」という潜在意識からのメッセージです。

2-3.幸せになってはいけないと思っている

幸せになるためにどうしていいかわからない人の中には、「幸せになってはいけない」と無意識に思っている人もいます。いろいろなパターンがありますが、例えば、「大切な人が苦しんでいるように見えている時」「自分が幸せになることで周囲が苦しむことになると思っている時」などが挙げられます。幸せの本当の正体がわかれば、自分の幸せと相手の幸せは本来別々のものであり、自分が幸せになることは最終的には相手のためになるということがわかってくるのですが、幸せという言葉につけた意味を勘違いしていると、「自分が幸せになると相手が・・」というように大切な人の悲しむ顔と自分の幸せと同一化していることがあります。このような時は、幸せという言葉の意味を確認することや、相手の言葉や表現の奥にある本当の幸せに気づくことができれば可能性はひらかれます。

2-4.罪悪感を持ち続けている

私たちは、生まれてから死ぬまで、ずっと完全で完璧な人間は誰一人としていません。いろいろな体験の中から、学び、気づき、自分らしさを見出し、進化・成長を続けていきます。そのプロセスのひとつとして、「あんなことをしてしまった自分を許せない」「人間として最低なことをしてしまった」「あの時、こうしてあげればよかった・・」というような罪悪感を持つような体験をすることもあります。反省して次に生かすことは大切ですが、今でもずっとその時の罪悪感を持ち続けている人もいます。罪悪感を一生持ち続ける人もいるくらいです。このような罪悪感があると、幸せを感じることを自分自身に許さなかったり、幸せになってはいけないというレッテルを自分に貼ったりと、無意識のうちにしてしまうことがあります。自分の中にある罪悪感を手放せていければ、幸せと感じる時間も増えていく可能性は高いです。

3.幸せの正体とは


そもそも、幸せの正体って何なのでしょうか?お金があれば幸せという人もいれば、お金があっても苦しんでいる人もいます。彼氏がいれば幸せと思っている人もいれば、彼氏がいても幸せとは思えない人もいます。これらの例えからわかることは、人それぞれで幸せは違うということはわかっていただけると思います。アメリカに、5万人を対象にした幸せの研究があります。5万人に対して、「あなたは幸せですか?」と聞き続けてわかったことは、「今、幸せだ」と答えた人のほとんどが10年後も幸せだったということでした。それだけ、幸せを感じている人は幸せが続いているという証拠でもあります。この実験の結果もヒントに考えると、私たちは何をしているかに限らず、幸せと感じられることができれば幸せであり、逆に何をしていても幸せだと感じられなければ幸せではないということではないでしょうか?
つまり、幸せとは、私たちがそう感じられる感性ということなのかもしれません。それなら、幸せと感じられる自分になることが幸せへの一番の近道になります。お金を稼いでもいいし、大好きなパートナーを探してもいいですが、幸せを感じられる自分になることを進めていなければ、何かを得たとしても、幸せを感じられないか、一時的にそれを感じて、また何かが足りないことを探し出し、「私は幸せではない」という自分を続けてしまうかもしれません。繰り返しになりますが、幸せになるには幸せだと感じられることが大切です。私たちが何を感じるのかについては変えることができます。つまり、幸せになることができるのです。

4.幸せになるために手放すものとは

幸せになるには、何かを手放したほうがいいとよく言われます。しかし、それは本当でしょうか?ここでは、幸せと手放しの関係について解説していきます。

4-1.物を捨てる

私たちは、物を買う時、何も意識していないように思えても、無意識のレベルでは、その時の思いや感情を乗せていることがあります。また、物に対して、「このシャツを買ってくれたあの人にまた会いたいな〜」「この靴をバカにされたことがあるな〜」「このバックは、何かムシャクシャして勢いで買っちゃったなぁ」など、無意識のうちに、罪悪感や恨みや怒りなどの感情や感覚的な何かを関連づけていることもあります。
もし、あなたの部屋にある使っていない物を「捨てる」「誰かにあげる」「誰かに売る」としたら、どのような感情が湧きおこるでしょうか?そこで湧いた感情があなたの本当は手放したいものであることもあります。その物につけた執着や葛藤や自分や他人を責めるような記憶を手放すことができれば、心に何かのスペースが生まれ、新たに得たい何かが飛び込んでくるかもしれません。

4-2.人間関係を整理する

人は、無意識のうちにお互い影響を与え合っています。例えば、愚痴をよくいう人の話を真剣に聞いていると、聞く側も同じような感情になったり、同じような価値観になっていきがちです。逆に可能性を信じてくれる存在や大きな目であなたを見てくれる存在は、接しているだけで自然に自分に自信が持てるようになっていきます。
また、昔の仲間に突然何十年かぶりに、ふと会いたくなる時もあれば、急に合わなくなる友人もいたりします。もし、自分が新たな価値観を持ち始めているのに、「友達だから一緒に定期的に遊ばなければならない」とか、「あの人に嫌われるかもしれないから我慢して付き合っておこう」と感じているなら注意が必要です。その友人との関係のおかげで、新たな自分らしい行動に踏み切れなかったり、望んでいるわけでもない関係で我慢をし続ける場合もあります。また、元彼・元彼女への思いを忘れることができずに、次の恋愛に進むことができないこともあります。このような時には、今の自分が何を感じて、本当はどういう人間関係を望んでいるのかを再度明確にさせて、自分が関わる人を自分で強い気持ちで選択することは大切です。なぜなら、本当に一緒にいる人・関わる人・教えてもらう人があなたの人生に強く影響を与えるからです。
「付き合いたくない時は、きっぱりと断る」「話してみたい人には、積極的に声をかけてみる」など、あなたの望む人間関係の理想にどんどん近づけていく行動ができるといいと思います。

4-3.過去の罪悪感を手放す

私たちは、過去の自分の過ちや罪悪感をずっと持ち続けることがあります。そして、「あんなことをやってしまった自分は最低だ」と自分を責め、無意識に自分を自分で苦しめていたりもします。しかし、その罪悪感を持つことは誰のためになっているんでしょうか?罪悪感を持つことで誰か得している人がいるでしょうか?私たちは誰も得もしない罪悪感を手放せないで人生を終えることもできれば、罪悪感を手放し、本当の自由の感覚を人生で体験していく人もいます。罪悪感を手放すために、プロに相談することも時には必要かもしれません。その道のプロは罪悪感の扱いに慣れていますし、わかっている人なら罪悪感の奥にある大切なことにも気づかせてくれたりします。自分がした過去の過ちや罪悪感を今も持ってしまっているとしたら、それを手放すことができれば、幸せを自然に感じられる状態になることも多いです。もし、人に言えないこと、隠して起きたいことなどがあるなら、そこには罪悪感が隠れています。今一度、自分の中に不要な罪悪感が残っていないかを確認してみるといいと思います。

4-4.未来への不安をやめる

幸せを感じられない時は、どのようなことが起こっているかというと、未来や過去に思考が飛んで、今を感じられない状況に陥っています。過去の望んでいない体験をベースに未来もこうなってしまうのではないか?誰かに教わった正しさというルールで未来を見た時にこうなってしまうかもしれないという状況だったりします。そのため、未来への不安を感じた時は、すぐにでも運動をするでも何でもいいので、今という瞬間を感じられるようにすると、不安が一時的な幻想のようなものだったと気づくこともできます。とにかく、決まったわけでもない未来を不安で埋め尽くすことはやめましょう。

4-5.許せない気持ちを手放す

誰かを許せない時、自分が被害者の立場になっています。その被害者的立場は、意識的にとっているわけではなく、無意識としてとっています。そのように被害者的な立場という潜在意識の前提は、そのことに気づかない限り、ずっと続いていきます。ゆるせなかった自分が悪いわけでもありませんし、ゆるさなきゃいけないことでもありません。しかし、ゆるすことで何か起きるのというと、そこに縛られる自分ではなくなり、自由な感覚になっていきます。体験によっては、どうしてもゆるせない気持ちがあることもわかります。しかし、そんな体験だからこそ、ゆるすことができれば可能性が大きくひらかれます。どうしてもゆるせない人をゆるすことは、コツさえ掴めばそんなに難しいことではありません。
ゆるすとは、言葉で「ゆるす」ということではありません。ゆるすとは、そのことを正当化することでもありません。しかし、ゆるしていなかったことをゆるすことができた時、自分の心が温かくなり、新たな感覚が芽生えてきます。このように、ゆるしは、人生で幸せになるために最高のきっかけになります。もし、ゆるせていない誰かがいるなら、人生の幸せを掴む最高の鍵を手にしているようなものです。例え、それが虐待であっても、不倫であっても、裏切りであっても、そこには自分が大切にしたいと考えていた宝物が眠っています。これを見た方の中で、何かゆるせないことがある方には、そのゆるせない思いを手放した時の爽快感を味わっていくことになっていくかもしれません。

4-6.白黒をハッキリさせたい思考をやめる

私たちの頭はいろいろなことを考えますが、情報が入ってきた時に、何が正しいのか、何が間違えなのかを判断し、間違った行動や選択をしないようにする特性があります。しかし、その白黒をハッキリさせたい思考は、私たちの学校教育の中で育ててきた思考パターンのひとつです。私たちは、すぐに間違いを探し、他人や自分を攻撃します。または、正しさを見つけてそれを応援しているように見えても、正しさの裏側にある間違えを犯す他人や自分を責めたりもします。この白黒ハッキリさせたい思考が、実は私たちの心の感覚を鈍らせています。今を幸せと感じることができないのは、もしかしたらこういった思考が邪魔をしているからかもしれません。

4-7幸せになってはいけないという思い込み

私たちは、様々な体験でそれぞれの解釈や思い込みを持っていきます。その体験の中で、「私は幸せになってはいけないんだ」「私は幸せになれないんだ」「世の中は不公正だ」という思い込みを持ってしまう場合があります。そんな思い込みが潜在意識の中に存在しているとは自分でも気づいていないことも多いです。しかし、過去の体験を振り返ってみたり、話を聞いたりしてみると、それが見えてくることもあります。なぜか幸せになれない、幸せになるにはどうしたいいの?と思っている人は、一度、「幸せになってはいけない」という思い込みがないかを確認してみるのもいいと思います。潜在的に持っていた思い込みも見つけてしまえば、扱いやすくなるので可能性は広がります。別の思い込みに切り替えることもできますし、その思い込みが教えてくれるメッセージに気づき、幸せな人生を創るチャンスにすることもできます。

5.幸せになるためのすぐに実践できる7つの方法

ここまでいろいろ書いてきましたが、実際に幸せになるためにどうしたいいのかについて、ここでは具体的な方法をご紹介したいと思います。

5-1.やめたいことをやめる

私たちは、やりたくない行動でいっぱいいっぱいに自分を追い込んでいたり、苦しめてしまっていることがあります。そのやりたくないことをやっている理由としても、「この“やりたくないこと”を続けないと怒られる」「これをやらないと認めてもらえない」「これをやらないと嫌われてしまう」というネガティブな前提を持っていることも多いです。そんな時は、潜在意識のこと、心理学的なこと、本質的なことがわかっているカウンセラーやコーチと話をする中で、自分が持っている思い込みや思考のパターンに気づいたり、潜在意識を調整することで変化させていく人は多いです。しかし、具体的な行動をすることでプロの手を借りずに感覚を掴んでいく人もいます。まずは、やりたくないことをリスト化して、それをひとつひとつやめていくことを始めてみるのは、幸せに近づく、自分の感覚を育てるための、有効な手段のひとつです。

5-2.やりたいことをやる

やりたいことが何なのかわからない人もいます。そんな人は、まずやめたいものからピックアップしたほうがスムーズです。また、「やりたいことはわかるんだけど、あれが整ってからやる」というように、どんどん後回しにして、結局やらない人も多いです。それは本当にやりたいことではないという時と、やることで起こる何かが怖いという場合もあります。後者は、潜在意識の中で過去の体験を元に確定もしていない未来を恐れで半分確定させるような思考パターンを持っています。こんな時は、どんな小さなことからでも構いませんので、「やりたい!」と思ったことを、すぐにでも実行してみることは大切です。もし、あなたが決めたことはすぐに実行できる自分になったと感じたら、もっとやりたいことを自分にどんどん叶えてあげましょう。

5-3.自分の違和感に正直になる

自分が違和感を持っているということは、とても大切な機会です。自分が持つ違和感は自分の中にもっと大切にしたいものがあるというサインでもあります。その自分の大切にしたいことを明確にするために、その体験が起きているという表現もできます。何か違うと思ったら、立ち止まったり、中止したりして、冷静にそのことについて見つめてみる時間は必要です。その見つめて見る中で、自分の本当にやりたいことが見えてくることも多いです。まずは、違和感を持った自分に対して責めるのではなく、自分の思いは何かについて考えていただければと思います。

5-4.今の幸せを探してみる

私たちは、未来がどうなるかが誰にもわかりません。過去をどうにかしようとしてもどうにもなりません。幸せな自分になるために何かできるとしたら、今にしかチャンスはありません。それなのに今に焦点を当てずに、それどころが今の中に何か足りないものを見つけては、「幸せになりたい」と願っています。「幸せになりたい」というために足りないものを見つけているとも言えるのかもしれません。しかし、今置かれている環境や状況について、幸せを感じることができるなら、それに気づいていなかった自分よりひとつ幸せが増えたことになります。足りないものを見ている時、探している時、すでに幸せという感覚から外れています。私たちは、「こんなに恵まれていたんだ」「こんなことからも支えられていたんだ」「これのおかげで今があるんだな〜」と感じているその瞬間はきっと幸せでしょう。前述しましたが、幸せとはそう感じることができることが大切でした。まさに今の中にどんな幸せがあるのかを感じられる場面は、今ここにしかないのかもしれません。

5-5.目の前の人に感謝してみる

ここで少し目を瞑って想像してみてください。「目の前の人に何とも感じない自分」、「目の前の人に怒りを感じている自分」、「目の前の人に足りないことを見ている自分」、「目の前の人に自然に感謝が湧き起こっている自分」、、、、
どのような自分だったら、一番幸せを感じられるでしょうか?私たちの幸せと感じられる場面のひとつに感謝というものがあります。感謝しなければならないというルールで感謝しようとしても、それはただの思考であって心で感じることはできません。目の前の人に感謝できることを見出せる自分になることができれば、おのずと幸せになっていくでしょう。目の前の人がたとえどのような人であっても、その人の中に感謝できることができるようになるには、ある程度の心のトレーニングが必要ですが、そこまできたら状況に振り回されることなく、自分の幸せを実感しているフェーズになっているでしょう。どちらにしても、目の前の人に感謝できる点を見出し、感謝することができるのは大切です。それにはちょっとした技術とコツと智慧が必要ですが、自分でそこを意識してみるだけでも変化は起きてくると思います。

5-6.自分自身の本音に気づいてあげる

有名大学を卒業できても、一流企業に勤めていても幸せかどうかはわかりません。親に言われるままにその大学にいっていたり、親に言われるままに一流企業に勤めて、私のところに人生を何とかしたいと相談にくる人も少なくありません。しかし、自分のその有名大学で自分が学びたいことがある、自分がやりたい仕事がその企業にいるとできるのだとしたらどうでしょうか?
この状態であれば、幸せだと感じる方は一気に増えるでしょう。それだけ私たちが自分の本音で行動していると幸せを感じやすくなります。なぜなら、自分で決めるということはひとつの自分らしい人生を生きているという条件には欠かせないからです。私たちは自分らしい人生を生きていたり、自分の本当に求めているものとやっていることが一致していればとても幸せを感じます。そのためにも、まずは自分は何をやりたいのか?など、自分の本音を見つけてあげることは大切です。

5-7.「幸せな人」の振る舞いを続けてみる

ここで、ひとつ想像してみてください。あなたが思い描く幸せな人はどのような人でしょうか?その幸せな人が友人と話す時は、どのような話をしているでしょうか?どのような姿勢でいるでしょうか?どのような行動をしているでしょうか?どのような人といる時間が長いでしょうか?どのような言葉を発することが多いでしょうか?朝起きる時、どんなことをつぶやくでしょうか?
そのあなたが想像したイメージ通りに、振舞ってみてください。私たちは落ち込んでいる時に胸をはることはしませんし、最高に嬉しい時にうつむき加減にはなりません。それだけ体と感情の振る舞いは無意識に関連づけられています。自分で発する言葉も発している言葉によって、無意識に関連づけているものがあります。それを一旦、幸せな人を演じてみるのです。これは本当に有効な手段のひとつです。もし、そうできない時、あなたの無意識(潜在意識)にある、「幸せになりたくない君」が作動しているかもしれません。

6.最も長期に渡る幸福の研究からわかる幸せの唯一の条件とは


人生を幸せにするのは何?最も長期に渡る幸福の研究から(TED)の動画で、幸せに関連する唯一の条件が見つかりました。それは、人間関係が良好であることでした。これは私のカウンセリング・コーチングで人生を劇的に変えていく人にも共通することなのですが、どれだけ恨んでいても、どれだけ苦手をしていても、その人間関係の悩みを克服したり、その人間関係の体験から自分の望む人間関係が定まって表現していくと、本当に人生が激変していきます。治らないとされた病気が消えてしまうこともあるほど、パワフルだ。人間関係というのは、ただの問題ではなく、自分の人生そのものを変えてしまうほどのパワフルな体験です。そこにどれだけ本気で向き合うかどうかも、私たちが本当に望んでいる幸せには最も重要な要素のひとつです。

7.幸せになるための方法を学んでも、幸せになれない時にやるべきこと

もし、ここまでの記事を読んでも、幸せに思えなかったり、幸せになれる感覚が持てなかったり、やってみたけど難しいと感じたとしたら、それは潜在意識に「幸せになりたくない」という前提が存在している可能性が高い。前述した罪悪感や自己否定や他人を責める気持ちや自分はダメだとする思い込みがあれば、幸せの邪魔をしてしまっていたりします。そして、古い思考パターンやエゴは、例え良い方向だとわかっていても、変化を好みません。それだけ人は変化することに無意識に抵抗をすることも多いです。これまでの内容を実践することが難しい、実践しても変化が出にくいと感じた人は、一度本気で人生を変えるために本質を理解しているプロにお願いすることも有効な手段のひとつです。

8.まとめ

この文章を読むだけで感覚が軽くなった人もいれば、幸せになれる感覚が強くなったと感じた人もいるでしょう。もし、あなたが幸せになるにはどうしたらいいの?と思っていたなら、その感覚はすでに変化してはいるかもしれません。今後、これらの情報を生かしながら、自分が幸せになるための一歩を進めていってもいいでしょうし、誰かに頼ってもいいと思います。幸せになるための道はいろいろあります。正しい幸せに向かうための道もありません。自分が頼りたいと思えば頼ったほうがうまくいくし、自分で何とか切りひらきたいと思っているなら、それを選択することはいいかもしれません。とにかく、自分を今すぐ幸せにできる可能性の高い行動をひとつでもふたつでも進めてみてください。きっと人生が変わっていく体験をしていくと思います。もしかしたら、それはもう始まっているかもしれません。

『幸福な人生を阻む大敵は外にあるのではなく、内にある。すなわち、あなたの心の中に潜んでいる』
ウィリアム・ジェームズ

 

この記事を書いた人

セルフエンパワーメント・コーチ 松木 寛(まつき・ひろし)
潜在意識を変化させ、問題の根本原因にアプローチをするセッションを行っています。
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