あなたは、わかっているのにできないことってありませんか?
ただ大切な人にやさしくしたいだけなのに、やさしくできなかったり・・
いい気持ちでいればいいとわかったのに、なかなかいい気持ちになれなかったり・・
でも、そんな悔しい体験すらも誰かの幸せに繋がっていきます。
もし、あなたが学んだことやわかったことすぐにできたとしたら、うまくできない人の気持ちは理解できないかもしれません。
しかし、わかったことをなかなか上手になれなかったことは、そこには学んだこと以上の経験があり、創意工夫があり、
あなたなりの乗り越え方というものを体験しているはずです。
そのあなたなりの経験を丁寧に受け取っていくことで、必ず誰かの幸せに繋がることができます。
例えば、僕は学生時代成績があまりよくありませんでした。それは理解しないと覚えられない特性があったからかもしれませんが、
一度自分が納得できる形で理解できたことは、とても丁寧に説明することができました。
この特性と経験は、誰にでもわかりやすい形で言葉とその背後にある感覚を正確に届ける能力を引き上げてくれました。
そのため、個人セッションで80代の方がきても、9歳の少女がきても、その方にあわせる形でセッションをスムースに進めることが
できるのだと今では思っています。
学校での成績が良くないという一面だけを見ると、「優秀でないやつ」というレッテルを貼ってもおかしくありませんし、
実際にある時までは、私自身も自分でそう思っていました。
しかし、角度を変えて自分を見つめたりすると、そこには重要な経験としての価値が詰まっていることだってあります。
私たちは、自分の存在を「こういう存在だ」とどこかで決めつけ、思い込んでいたりしています。
でも、自分で信じている自分は本当にそういう存在なのか、丁寧に考えてみてほしいと思います。
特に自分を小さな存在、価値がない存在、ダメな存在のようなイメージがある人は、自分が認識している自己イメージを
改めて見直してほしいと思います。自分の認識の外にでるのはなかなか一人では難しいことも多いので、信頼できる人の力をお借りするのもおすすめです。
もうひとつ、僕の経験で皆様と分かち合いたいことがあります。
ある時、僕は自分のことが自分で信じられない状態になっていました。
いろいろな心理学を学んでいるのに、どうしても現実的な問題が繰り返し現れ、信じにくい状況に陥っていました。
頭では現実に飲み込まれすぎると真実が見えないことは理解していましたが、なかなか自分の未来に先が見渡せないでいました。
そんなある日、ある都内のアンティークショップに立ち寄りました。そのオーナーさんは、アンティークと共に過ごしてきた知恵と経験を惜しみなく教えてくれました。
どうしても買いたくなったミントンのアンティークカップを4つほど購入しました。
その数日、ある荷物が送られてきていました。送り主は、なぜかそのアンティークショップ・・「ん??なになに」
ワクワクしながら箱を開けるとそこには、手紙とお皿が入っていました。お手紙にてそのお皿のことが書いてありました。
世界にも20個もない150年以上も前のとても希少なお皿でした。この特別なものをプレゼントされた理由がそこには書いてありました。その言葉とは、「ご主人の奥様を見る眼差しに心打たれてプレゼントしたくなりました」と書いてありました。
当時の僕は、同じような現実が繰り返され、先の見えない状態でした。そんな時、僕がどんな仕事をしているかもわからない、僕が何者かも伝えていないのに、僕の目を見た感動をそのままプレゼントという形で表現してくださった現実に、なんともいえないような幸せな気持ちになりました。
僕以上に僕のことを純粋な目で見てくれていた、そのアンティークショップのご主人さんの眼差しに僕は感動して、涙が止まりませんでした。
僕ははじめて、自分以上に自分のことを大切にみてくださる純粋な眼差しに出会った気がしました。その時の経験は一生の宝物です。そして、僕はその経験から決めたことがあります。僕も目の前の人の目の奥にある光をその人以上に信じてあげられる大人になる!ということでした。
人は誰だって自分のことを疑いたくなる時があります。でも、そんな時に曇りのない眼差しを向けられたら、どれだけ救われるでしょうか。僕はその経験を絶対に少しでも多くの人に広げたいと思うようになりました。そして、今もそういう自分であろと、日々学んでいる途中です。
僕があなたの経験には誰かを幸せにする力があると信じているのは、このような経験があったからこそかもしれません。
僕もいつも、目の前の人の心の奥に光を灯し、その光が地球上に広がっていくような流れを生み出すきっかけでありたいなと思います。
日々、学んでばかりです。拙い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。