子どもは親の言葉を素直に信じる

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執筆者:松木寛
セルフエンパワーメント・コーチ
統合医療カウンセラー
理学療法士・日本抗加齢医学会認定指導士・全米ヨガアライアンス養成学校講師

子どもの世界観は親の言葉によって創り上げられていく

子どもは、親の言葉を素直に信じます。

親が「なんでいつも邪魔ばかりするの!」と言えば、子どもは、「私は邪魔ばかりする存在なんだ」と素直に(潜在意識が)認識していきます。

しかし、子どもの魂は、「私の可能性はこんなものではない!」と本質的にはわかっています

だから、親が子どもにする反発する言葉や行動や思いには、子どもも”反発”で返そうとします。

それは言葉が話せる子どもなら、言葉で返してくることもありますが、言葉だけでなく、親のいうことをきかないという表現で反発してくることもあります。

または、反発を必ず親に返すというわけでもなく、他の物や他の人に返すこともあるでしょう。

ただ、それは子どもが、自分の世界を自分らしく生きるための力強さでもあります。

その子供なりの表現に対して、親のパワーで抑圧やコントロールを重ねると、子どもは自分の意思を持つことを諦めたり、自分のやりたいことを考え、育むことができないまま大人になることもあります。(そして、やりたいことがわからない大人になっていったりします)

そして、子ども自身が「私は邪魔する存在」という認識を潜在意識に蓄積させながら、親の抑圧を経て「私は邪魔される存在なんだ」という前提も徐々に創り上げられていきます。

子どもの前提はどのように創られるのか?

このようなことがなぜ起こるか?について少し解説を加えます。

まず、「なんでいつも邪魔ばかりするの!」という親の発言の裏側には、どのような前提が存在しているでしょうか?

その言葉の裏には、「私を邪魔しないで!!」という思いがあることはわかると思います。

さらに、「私を邪魔しないで」という言葉の奥を探っていくと、「私は邪魔される存在」という前提が隠れていることにも気づくと思います。

親の「私は邪魔される存在」という前提が、子どもに影響を与え、子ども自身の認識が「邪魔する」「邪魔される」存在として潜在意識に定着していきます。

またその前提からの表現によって、「そのような自分」だという自己認識(セルフイメージ)が確立し、それをもとに自分の世界(世界を認識している自分の色眼鏡)がつくられていきます。

この視点で客観的に見てみると、いつでも「邪魔される」、「邪魔する」というところで体験を繰り返していることが自覚できると思います。

そしてそれは無意識の口癖のなかに「もう邪魔なんだから」「邪魔しないでよ」「邪魔にならないかな?」「邪魔してごめんね」などによってそれは表現されていたりもします。

そのようなことが外で起こっているわけではなく、自分の潜在意識にそのセルフイメージがあるからこそ、そんなことが口から出るような現実体験をしているわけです。自分の認識(色眼鏡)によってどのような意味にも解釈できる出来事を「邪魔する・される」と解釈する世界にするということが起きてるだけなのです。

ここで注目しておきたいのは、親の前提が子どもの前提と一致する部分です。潜在意識を探り、この前提を紐解くカウンセリングでは、ここに気づくことができるます。

そのため、ご自身のなかで自動的に真の癒しが起きると同時に家族の様子も変化していきます。

子育て・育児の悩みの元には、自分が親から受け継いだ前提による認識が大きく関わっているだけではなく、他の悩みの原因も、こうした前提による無意識的セルフイメージによるものです。

ここまでの話で

「今まで子どもに使ってきた言葉がダメでしたよね?」といいたいわけではありません。

「あの親の言葉のせいで、今の不幸な私になったのか!」と思わせたいわけでもありません。

どちらかというと、その言葉の大切さを知ったなら、今この瞬間からその言葉を活用すればいいのです。

そして、単純に人はこうやって言葉の影響を受けて思い込みが創られていくというだけです。

もし、これまで使ってきた言葉が子どもを信じる言葉でなくて、子どもを否定する言葉だったり、自分の都合を押し付ける言葉であったなら、実はそれはもっと奥ではあなたが自分自身に言ってる言葉だということに気づいてもいいのかもしれません。

 

状況に反応しているのは自分であるということを自覚することが大事

先の例で、邪魔されることにとても強く嫌悪感を感じているのはあなたです。

そして、邪魔された時に「ま、いっか」と感じる人もいれば、すぐにカッとなる人もいます。

もちろん、程度はあるかと思います。

ただ、あなたがそこで悩んでいることは事実です。

だとしたら、そこに何かの意味があります。

もう一度、振り返ります。邪魔されることに過剰に感情が揺れるのは、あなたは邪魔されることにとても強い反発の源を潜在意識の中に持っているということです。

しかし、それはあなた自身ではなく、あなたが「過去に体験した記憶の一部」なだけです。

例えば、それは「親に邪魔された・・」とか「親の邪魔をしてきた自分を許せない」などの記憶かもしれません。

もし、あなたが感情的になるとしたら、それはあなたが手放したくない、認めたくない自分の一面を思い出してしまいそうになる時なのです。

それが良いとか悪いとかではなく、ただその原因を見つけることができるなら、あなたの中に起きているその感情や思いが変化していきます。

「なんのために、そんなに自分を認めたくないのか?」

「なんのために、そんなに自分を責める必要があるのか?」

「自分が体験してきた子育てに反発してるから?」

「ゆるさない体験を無意識を持ち続けて、それを子どもに本当に表現したい?」

もし、この問いかけに何か気づくことがあったら、自分と子どもの可能性を拡大できる大きなチャンスを見つけたことでもあります。

この記事を読んで、あなたが何かを感じたなら、それこそがあなたが必要としていたあなた自身への大切なメッセージです。

 

自分の過去を癒し、新しい世界を創っていることに気づく

もし、子どもに「悪かったなぁ・・今後は関わり方を変えたいな」と思ったら、素直に子どもに「お母さんはね!こういう理由であなたに怒っていたことに気づいたよ!でも、それはお母さんの本当の気持ちではなかったの!当たり前だけど、本当はあなたのことを愛してるからね」とハグなどで表現してもいいかもしれません。

そして、自分の母親に「お母さんも同じような体験をただ私にしていただけだったんだなぁ・・あの時はお母さんの気持ちなんて全然わからなかったなぁ・・」と思ったなら、母親に、今の子育ての思いとわきおこる感謝の気持ちを伝えてもいいのかもしれません。

親子で連鎖されてきた共通の前提を知ることで、「だからこうだったのか」という気づきになり、ただただ自分を思ってくれていた時間があったことを感じることができるでしょう。時を越えて、その連鎖だけが流れていることに気づくとき、ここに自分の先祖からの思いもつながっていることにも気づけるのかもしれません。

もしかしたら、歪曲されているものの奥にある、愛しているということが感じられると大きなものが自分に流れていたことを感じられるかもしれません。

そうやって、人は過去の自分を許すために、同じような体験をしていきます

それが同じような体験と気づきながらも、認めたくないという抵抗から現在の状況に反発することもあるでしょうし、

それが過去ゆるせていない同じ体験を自分が加害者的立場でしていることにも気づかないうちに、被害者を創り出していることもあります。

ただ、そんな時何かが心地よくないので、感情の揺らぎを通して、いつか真実の愛に気づいていきます

そして、その自分の心の奥にある真実の愛に自分自身がはっとした時、新たな意識・認識・想いで、新たな行動をすることになり、新しい世界を創り上げることにつながっていくことになります。

そうやって、いつからでも自分が見失っていた愛を育むことができ、あなたの大切な人に届けることもできるでしょう・・・

育児・子育ての悩みに限らず、親子関係の連鎖は今完了できます。家系の因縁、遺伝、その概念ではない別の世界もあるということが感じられれば幸いです。

この記事を書いた人

セルフエンパワーメント・コーチ 松木 寛(まつき・ひろし)
潜在意識を変化させ、問題の根本原因にアプローチをするセッションを行っています。
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