嘘を重ねる悪循環から抜け出す方法|嘘をついてしまう本当の理由(もっと深い自分を知ろう!)

誰だって、人生一度は嘘をついた経験があると思います。そして、「嘘は泥棒のはじまりだ」という言葉があるように、嘘をついてしまった自分、嘘をつかなければいけないことをしている自分を自分で責めてしまうことも多いかもしれません。しかし、嘘をついてしまう背景には、自分でも気づいていない大切なメッセージが存在しています。

嘘をつくか、つかないかという表面的なことで自分を責めるより、その背景にあるものを知って、新しい自分を見つめてみると、そこには意外な理由があるかもしれません。そのことに気づけると、いつの間にか嘘を重ねてしまう悪循環から抜け出しているかもしれません。この記事を読まれた方に新たな自分への認識が生まれ、生きる力が高まることを願い、嘘をついてしまう心理的背景について解説していきます。

嘘をつく自分を自分で責めてしまう理由

もし、嘘をついてしまった自分を責めているなら、まずはこの質問からはじめてみてほしいと思います。それは、「嘘をついている時、心の底から気持ちがいい?それとも違和感がある?」という質問です。この質問によって、ほんの少しでも「違和感がある」、または「心地よいわけではない」という感覚を感じたとしたら、あなたの中の「本当は嘘をつきたくない」という部分(ひとつのパーツ)からの声だと思います。

つまり、「嘘をついてしまった」、「いつも嘘をついてしまう」そんな自分を責めたくなる気持ちは、あなたの心の中にある「嘘をつきたくない」「もっと誠実に生きたい」という意識が存在している証拠とも言えます。ウソをついてしまう自分を責める前に、ウソをつきたくないと思っている自分の存在にも目を向けてください。

無意識に嘘をついてしまうのは、自分を何かから守ろうとする癖があるからです。しかし、守ること以上に大切なことに気づくことができれば、その癖は必ず変えることができます。「嘘を重ねてしまい、どんどん自分で自分の首を絞めてしまうのをもうやめにしたい!」と思っているとしたら、必ずやめることができます。

ただし、そのためには嘘をついてしまった自分を責めることをやめてください。自分で自分を責めることが癖になると、自分という存在を間違えた認識で見てしまい、余計に悪循環を強めてしまうからです。そのため、まずは嘘をついてしまった自分を責めないことが大切です。もし、どうしても責めてしまうとしたら、それほどまでに誠実に生きたい思いが自分の中にあることも同時に感じてほしいと思います。嘘ついた自分を責めるのは、嘘をつきたくないという思いからきています。

ついついやってしまう無意識を明らかにする

ここで明らかにしておきたいのは、私たちの心の中には、いろいろな一面が同時に存在しているということです。嘘をついているからといって、嘘をつきたいを思っているかどうかは別です。前述したように、嘘をついてしまうことに罪悪感や責める気持ちがわいてくるなら、嘘をつきたくないという気持ちがあるからです。

つまり、嘘をついているからといって、心の底から「嘘をつきたい」と思っているとは限りません。それどころか、ほとんどの人は嘘をつきたいと思っていません。そのように私たちの心の中には、いろいろな意見やいろいろな自分やいろいろな側面が存在しています。

例えば、嘘をつく自分を正当化したいと考えている意識もあれば、嘘を本当はつきたくないと考えている意識もありますよね?繰り返しになりますが、それだけ私たちの心の中にはいろいろな意見が共存しています。それなのに、「嘘をついてしまった」という自分のある一部分(ひとつの側面)だけを切り取り、「嘘をついてしまった”自分”は最低だ!」と決めつけたりします。

私たちは、無意識のうちにいつも自分と対話しています。「またウソをついたね」「こんなことだからダメなんだよ」「結局、私ってそんな人間よ」などの思考が頭を巡ります。そして、このような思考をいつの間にか続けることによって、「自分ってこういう存在だ」と思い込んでいます。それが間違った自己認識(セルフイメージ)となっています。しかし、ここで重要なポイントは、その自分を責める声が自分の中にあったとしても、それは”自分そのもの”ではなく、自分の中に流れてきた単なる”思考”です。強調しておきたいのですが、それは”自分とは全く別物”です。

しかし、この思考というものは癖(パターン)があります。この思考の癖は、これまで生きてきた体験などによって、育まれたパターン化された考えのことです。その思考の癖は無意識のうちに繰り返されていることから、その思考そのものを自分だと勘違いして、自分を責めるという悪循環を生み出しています。

ウソをつく悪循環から抜け出す具体的な2つの方法とは

自分を責めているのは、過去の体験から育まれた思考の癖だということはご理解いただたかと思います。そして、嘘をついてしまうのも、過去の体験から自分を守るための方法として、無意識が覚えてきたものです。逆にいうと守る必要がないことに気づけば、嘘をつくことがなくなります。

そのため、ここでひとつ目の提案です。守るべきものを自分から外してあげるという方法です。それは自分の弱点と思える点を自分で認めてあげるという勇気を持つということでもあります。自分で自分の不十分と思っていることを認めることは心地よいことではありません。しかし、こんなところダメなんだよね!とネタにできるほど自分で認めてしまえば、あとは他人にどう思われるかを気にする必要がありません。

もうひとつは、いつもの思考パターンからの脱出です。嘘とついてしまうのも、それを責めてしまうのも、思考の癖と自分という存在を一体化させてしまうことが問題です。そのため、思考と自分とをうまく引き離すことができれば、自分という存在に偏ったレッテルを貼ることなく、純粋な認識で見れるようになります(セルフイメージ)が高まります。

では、その思考の癖と自分をどうやって引き離せばいいのでしょうか?それには、まずは思考が自分にわいた時、「あ!今、こんな思考がわいている」と気づかなければなりません。気づかなければ、そのままいつもの癖で自分を責め続けたり、嘘をついたりします。

ただ、気づいただけではうまくいきません。もし、うまく心を静めて、その思考が自分の中でわいたことに気づくことができたとしたら、今度はその思考をじっと観察し、「何もしない」状態を続けてください。これはとても大切な時間です。なぜなら、いつもの思考の癖は、早くそのことで自分を責めようとしたり、すぐに嘘をついてごまかしたくなったりしてしまうはずです。しかし、そこで一旦自分の意志で立ち止まることができたら、その時点で新たな神経回路の道(新たな思考回路)が開通されはじめます。

そして、ここでうまく立ち止まれたら、「私はこの場面でどんな自分でいたい?」と自分に問いかけてみてください。すると、「こういう自分でいたい」「本当はこういう風に伝えたい」という気持ちがわいてきます。逆にその時にそのような気持ちがわいてこないとしたら、行動や言葉にするのを控えて、あとで静かな時間を自分にもってあげて振り返ることから慣れていっても構いません。それほど、これまでの癖となった思考パターン(古い神経回路)に気づき、立ち止まり、新しい思いで言葉や行動として表現することは、現実を大きく変えてくれる力になります。

このことは、嘘をついてしまう場面に限らず、取り込んでみても面白いと思います。それどこから、本気でそれに取り組みだすと、感情に飲まれることもなくなるし、苦しみにひたることもなくなります。さらに、偽りの自分に気づくこともでき、いろいろな思い込んできたことからも自由になれます。ぜひ、日常のいろいろな場面で実践してみてほしいことです。

まとめ

今回は、嘘をついてしまう根本的な理由について説明していきました。それは、本当は誠実に生きたいという気持ちの裏返しであるということ。その自分をまずは確認することからはじめてください。そして、もうこれ以上嘘をつきたくない、本気で誠実に生きたいと願うような意識を改めて思い出したら、ご紹介した具体的な方法で嘘をつくパターンをやめてみてください。それだけで、これまで無理だと思っていた現実が動き出したり、人間関係の問題が解消したり、人生で様々なより良い変化が起こるかもしれません。

私たちは、自分でも気づかないうちに思考と自分と同一化し、自分や他人をジャッジし、苦しみの鎖につながろうとします。しかし、他人をジャッジすることがなくなれば、自分へのジャッジになくなります。逆に自分へのジャッジがなくなれば、他人へのジャッジもなくなります。自分で自分の首を締める思考に意識をあわせるのではなく、本当に大切にしたいことや自分の純粋な想いに意識をあわせ、いろいろな目の前の言葉や行動という選択をしてみてほしいと思います。

なれるまで根気は必要かもしれませんが、自分の想像を超えた恩恵がこの人生に現れてくるかと思います。嘘をついてしまう自分を責めることなく、誠実に生きたい自分に意識をあわせて、より良い人生にしてもらえたら幸いです。

 

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