本当の自分がわからない本当の理由|ホントの自分を知りたい人がまずはじめに知っておくべきこと

「本当の自分とは何か?」もし、あなたがこの問いを持っているとしたら、それは「次の段階(次元)に進むタイミングが来たよ」というサインかもしれません。この問いを持ったということは、過去または現在、人生で強い違和感を感じたり、深く傷ついたり、絶望を感じたり、誰のことも信じられなくなったなどの経験があったのかもしれません。
そして、その経験があったからこそ、「本当の自分とは何だろう?」という問いを持ったのではないでしょうか。私たちは「問い」を持たなければ、それについて興味を持つこともありませんし、知ることもできません。そのため、今回の記事は、「本当の自分を知りたい」と思っていない人には、全く興味を持てない話かもしれません。逆に、「本当の自分を知りたい!」と思っている人には、自分を深く正しく見つめるために、とても価値のある話となるはずです。ぜひ、心をひらいて読んでいただけますと幸いです。

自分がわからなくなる原因(人間的視点)

自分のことが分からなくなる(人間的視点での)原因について、まずは結論からお話させていただきます。それは、どこかのタイミングで「自分の気持ちよりも、他人の気持ちを優先することを続けてしまったから」ということです。

自分がわからないという状況は、自分の気持ちに耳を傾けない時間があまりにも長すぎて、自分の気持ちそのものがわからなくなったということが起きています。とはいえ、なぜそのようなことを選択せざるをえなかったのでしょうか?そこが人間的視点からみた本当の原因です。

自分の考えよりも、誰かの考えを優先するようになったのには、それぞれの理由があると思いますが、少しイメージがしやすいように、いくつかの例をあげていきたいと思います。

・幼い頃から、母が病気がちで「こうしたい!」と言える状況ではなかった。そのため、母のことを一番に考えて育った。

・幼い頃から、両親(またはどちらか)が機嫌が悪くなると、暴力や物にあたることが多く、なるべく怒らせないように自分を主張することを控えていた。

・幼い頃から、父が自分勝手な正確に母は苦しんでいて、自分がこうしたい!よりも、母が困らないように手伝ってきた。

もちろん、例なので挙げるとキリがないですが、幼少期にある特定の環境で生き抜くためには他人にあわせるという行為が必要だったと言えるかもしれません。逆にいうと、あなたの幼少期の環境では他人の気持ちにあわせるという選択が必要だったし、その選択が最も快適に(不快が少なく)過ごせる方法だったのかもしれません。

しかし、大人になった今もその他人の気持ちを優先するパターンを続けたほうがいいのか?と問われるとそうそもいいきれないはずです。その場合、どこかのタイミングで、「自分の気持ちも大切にしたい」と思うのは、自然なことです。

私たちは、人生でいろいろな体験を通して、「私ってこんな人なんだ」「人生ってこんな感じだね」「みんなだいたいそう思うよね」という信念や価値観をつくっていきます。生まれ持った性質だけでなく、育ってきた環境や受けてきた教育などによって、信じていることや大切にしている価値観は創られていきます。

そして、その価値観によって、物事の考え方、選択の基準(判断基準)になるもの、何を喜びに感じるのかまでも創られていきます。幼少期の頃、あなたは「あれがしたい!」と親に何度も話したかもしれません。その時に、「(無条件で)いいよ〜」とよく言われていたのか、「これをやってからね・・」と条件付きでいいよと言われたのか、「だめ!」とあなたの気持ちを尊重されないまま拒絶されていたのか、など環境はバラバラだと思います。

もし仮に、あなたが「これをしたい」を思ったことが、何度も「ダメよ」といわれたり、自分で「こんなことを思っちゃいけないんだ」と思い、その自分の気持ちを抑えつける(主張できずに我慢する)と、少しずつ自分の気持ちがわからなくなってしまうということはご理解していただけたのではないでしょうか。

今、あなたの中で「本当の自分を知りたい」という思いがわいてきているとしたら、それは「これからはもっと自分の気持ちを大切にしていいよ」というサインがきたと受け取り、自分の気持ちを大切にしていこうと決めてほしいと思います。

「本当の自分」がわからなくなる本当の理由(魂からの視点)

本当の自分とは何か?という時、「自分にとって何が大切なことなのかわからない」「自分が何をしたいのかわからない」「自分の気持ちがわからない」など、人によって様々な状態だと思います。しかし、その状態になっているからこそ、「もっと自分を知りたい」という思いが強くなっているのではないでしょうか。ここでまずはじめにお伝えしたいことは、本当の自分がわからなくなっているのは、あなたが不十分だからではありません。自分の気持ちがわらかなくなっていること自体、何も悪いことではなく、あなたが経験してきた流れでは、当たり前のことであり、魂の視点から見ると、むしろとても素晴らしい意味を持っています。

もちろん、感情的には「いい感じだなんて思えない」という反応が起こるかもしれません。しかし、自分がわからなくなるからこそ、自分を知りたいと思うものです。そして、自分を知りたいと思わなければ、いつまでも本当の自分を知ることはできません。そのため、自分がわからないという経験をしたからこそ、本当の自分を見つめる旅が始まったのだと思います。

私たちの魂は、自分が何のために生まれてきたのか、生きる本当の目的は何か、自分が生まれてきた本当の役割(使命)は何か、について決して忘れてはいません。

しかし、私たちの頭はそれを忘れてしまっています。それどころか、自分でも忘れてしまっていることさえ気づいていません。私たちがそれを忘れてしまったということに自分で気づいていない状態で、どうやってそれを見つけたらいいのでしょうか。

仮に、あなたが電車で”お気に入りの本”を忘れてしまったとします。その時、本を忘れたことに自分で気がついていなければ、それを見つけることができるでしょうか?想像するだけで難しいとわかるかと思います。もし、そういう状況であれば、まずは「忘れてしまった」という現実を、自分自身で認識することが必要になります。

つまり、本当の自分に気づいていないという事実を受け入れるために、魂は「自分がわからないという体験」を創っているのです。自分のことがわからなくなるから、本当の自分を本気で知ろうとします。だからこそ、一度は忘れてしまった本当の自分を思い出していくことができます。

この記事を読んでいる人は、きっと心のどこかで自分の生きる意味や使命を知りたいと思っている人も多いと思います。だからこそ、どこかのタイミングで、それを見つけ、その生きる意味(使命・役割)を果たすことで、本当の幸せを体験することになります。

自分の気持ちをわからないままにさせる思い込みとは

実は、自分の気持ちがわからない状況が長く続いているということは、自分の中(潜在意識の中)に「わからないままのほうがいい」とするに思い込みが存在しています。思い込みというものは、自分でも無自覚なまま信じている認識なので、自分ではそれに気づいていません。

その思い込みの数や質はそれぞれで違うと思いますが、その中でも最も大きく作用(自分の気持ちをわからなくさせていることを強く邪魔)している「ある共通した思い込み」があります。それは、「自分の気持ちを優先すると誰かが困る(苦しむ)」という思い込みです。

この思い込みは、同時に「誰かのことを優先すると自分が苦しい、我慢しなければならない」ということもセットになっています。このことに気づくことは、人生にとても大きな影響を及ぼします。なぜなら、自分を大切にするのか?他人を大切にするのか?という2つのどちらかを選ばなければならない状況では、仮にどちらを選んだとしても心から喜べないからです。

そのため、まずはこの思い込みを手放したいのかどうかを自分自身に確認してください。そのためには、まずはこの思い込みが私にはあるという認識が必要かもしれません。そして、この思い込みを知らないうちに握りしめていたことに気づけば、それはただの思い込みであってあなた自身ではないので、いろいろな方法を使って、手放すことができます。

ただ、現在の自分の気持ちに丁寧に耳を傾けてみると、「とはいえ・・私の状況は違う」という思考がわいたとしたら、それは(潜在意識が)まだその思い込みを事実として、握りしめておきたいのかもしれません。もしかしたら、「あいつのせいで私は不幸になった」と思い続けたい被害者的な考え(意識)かもしれませんし、どうしても許せない体験を無意識が握りしめているかもしれません。

そんな時は、これまでこの記事で書いてきた内容を一旦忘れて、まずはその考え(自分を被害者的にみる認識)をいつまで握りしめておきたいのかを自分に確認してあげてください。そして、まだしばらくは「この恨みの感情を握りしめておきたい」と思っているとしたら、その気持ちを尊重してあげてください。

逆に「こんな被害者的意識は人生を苦しめるだけだ!もう今すぐにでも手放したい」と素直に感じたならば、今の自分になっていることを過去の誰かのせいにするのではなく、「今ここから自分の人生を自分で創るぞ」と決めて、改めて上記の記事を読み直してみてください。

あなたの気持ちは宇宙で最も大切な気持ち

ここでお伝えしたいのは、あなたの気持ちというのはこの宇宙の中でもっとも大切で尊重されるべき感情だということです。もし、あなたが自分の気持ちを大切にしなければ、誰もその気持ちを大切にしてくれません。逆にあなたが自分の気持ちを大切にしはじめると、周囲はあなた自身を大切に扱うように変化していきます。

あなたには、必ずしもそうとは思えない(そのことが信じられない)体験があったかもしれません。しかし、それは「(例)お母さんが悲しそうだから自分の気持ちを伝えられなかった」のように、相手の一時的な(悲しむ)感情で「相手にとってよくないことが起きたんだ」と解釈したことでそのように見えている、ということを心のどこかに留めておいてください。(少し難しい話かもしれませんので、これについてはまた詳しくどこかでお話させていただきます)

もし、これまでの人生で自分の気持ちを尊重できずに他人を尊重してきたのだとしたら、あなたは相手の気持ちや感情が肉体に入ってきやすい(繊細な感覚を感じられるHSP的)性質を持っているかもしれません。その場合、その性質のせいでこれまで苦しんできたと思っているかもしれません。しかし、あるタイミングから「その性質のおかげで私の幸せがどんどん深まっていく」という流れになっていきます。だからこそ、今は難しいことを考えずに、少しずつでも自分の気持ちを尊重してあげてください。

尊重といっても、誰かにわからせようとか、無理に主張しなくてもいいんです。まずは、その時に感じている気持ちを自分に聴いてあげるだけでもすばらしい尊重です。「本当は嫌だな」「本当はむかつく」などなど、どんなことを感じても大丈夫です。まずは聴いてあげてください。

そして、こうしたいという気持ちや本当は叶えたい夢についても、「どうせ叶わない」とか「叶わないことを考えても苦しいから」と気持ちを無視することをやめて、「あーこうなったらいいなー」と自分で気持ちだけは受け取ってあげるなども効果的な尊重の仕方です。どうか自分の気持ちを少しずつでも尊重してあげてください。

 

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